日本では、コンパクトな車が根強い人気となっていますが、特に輸入車のコンパクトハッチバックは人気のようですね。
2018年の10月に「ハイ メルセデス!」で注目を集めた、メルセデス ベンツの新型Aクラスが販売開始されましたが、販売後すぐに街中のあちこちで見かけるようになりました。
ちなみに、日本で最も売れている輸入車コンパクトハッチバックと言えば、いわずと知れたフォルクスワーゲン ゴルフですが、新型Aクラスの売れ行きを見ていると、輸入車の絶対王者であるフォルクスワーゲン ゴルフに十分対抗しうる存在だと感じます。
実際にこの2台で購入を迷っている、という人も多いのではないでしょうか。
ということで、今回はフォルクスワーゲン ゴルフとメルセデス ベンツ新型Aクラスの詳細を徹底比較していきたいと思います。
フォルクスワーゲン・ゴルフとは

フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)の後継車として1974年に登場したゴルフ。
「世界中の誰もが使いやすく乗りやすいピープルズカー」を基本コンセプトとして開発されたゴルフは、そのコンセプトとは裏腹に、卓越した走行性能でデビュー以来多くの専門家を唸らせてきました。
そしてゴルフは40年以上たった今でも、ベーシックカーのベンチマークとして君臨し続けています。
メルセデス ベンツAクラスとは

初代メルセデス ベンツのAクラスは、もっともコンパクトなメルセデスとして、1997年にデビューしました。
メルセデスベンツ初のFFレイアウトの採用や、サンドウィッチフロア構造など、多くのトピックスを携えて鮮烈にデビューした初代Aクラスは、7年間に110万台ものセールスを記録しました。
現在のモデルは4代目となっており、「ハイ メルセデス!」で作動する自然対話式音声認識機能が非常に注目を集め、売れ行きは非常に好調のようですね。
女性のオーナーが多いのが特徴的といえるでしょう。
ゴルフとAクラスのサイズの違い
寸法 | ゴルフ | Aクラス |
---|---|---|
全長mm | 4,265 | 4,420 |
全幅mm | 1,800 | 1,800 |
全高mm | 1,480 | 1,420 |
車両重量kg | 1,240 | 1,360 |
VWゴルフとメルセデス ベンツAクラスのボディサイズですが、
全長は155mmメルセデス ベンツAクラスが上回っており、
全幅は1,800mmと同寸。
全高は60mmVWゴルフが高くなっています。
という事で、全長が155mm長いぶん、第一印象としてはメルセデス ベンツAクラスのほうが伸びやかで流麗な印象です。
最小回転半径はVWゴルフが5.2m。
メルセデス ベンツAクラスが5mジャヤストとなっており、取り回しはどちらも良好ですが、小回り性能はじゃっかんAクラスの方が上回っています。
ラゲッジスペース容量の違い
VWゴルフのラゲッジ容量は、380Lとなっており、同じCセグメントハッチバックで比べると、VWゴルフ以上のラゲッジ容量を実現している車はそうそうありません。
ですが、メルセデス ベンツAクラスのラゲッジ容量も、370Lとかなりの容量を実現しており、VWゴルフには及ばないものの、かなり優秀です。
ゴルフバックも積めますし、ベビーカーも積めますので、両車ファミリーユースにもちゃんと対応できるでしょう。
エンジンスペックの違い
ゴルフ グレード | エンジン | 排気量CC | 最高出力kW[ps]/rpm | 最大トルクNm[kg.m]/rpm | JC08燃費 |
---|---|---|---|---|---|
TSIトレンドライン・コンフォートライン | 直列4気筒DOHCガソリン ターボ | 1,197 | 77[105]/4,500 | 175[17.8]/1,400 | 19.1km/L |
TSIハイライン | 直列4気筒DOHCガソリン ターボ | 1,394 | 103[140]/4,500 | 250[25.5]/1,500 | 18.1/kmL |
GTI | 直列4気筒DOHCガソリン ターボ | 1,984 | 169[230]/4,700 | 350[35.7]/1,500 | 14.6/kmL |
Aクラス | エンジン | 排気量CC | 最高出力kW[ps]/rpm | 最大トルクNm[kg.m]/rpm | WLTC燃費 |
---|---|---|---|---|---|
A180 | 直列4気筒DOHCガソリン ターボ | 1331 | 100[136]/5,500 | 200[20.4]/1,460 | 15km/L |
A200d | 直列4気筒DOHCディーゼル ターボ | 1949 | 110[150]/3,400 | 320[32.6]1,400 | ※20km/L |
※営業さんの説明
ガソリンモデルで排気量の近しいゴルフTSIハイラインとAクラスA180を比較すると、TSIハイラインのほうが馬力で4馬力・トルクが50Nm上回っているにも関わらず、燃費がリッター3kmほどメルセデスベンツAクラスより良くなっており、パワートレインのスペックだけ見るとVWゴルフに軍配があがる事がわかります。
ただ、走行時のフィーリングなど、一概にどちらが優秀ということは言えません。
また、メルセデス ベンツAクラスにはディーゼルモデルがある点も大きいな違いです。
乗り心地の違い
VWゴルフの乗り心地
さすが世界のベーシックカーのベンチマークという感じの安定感が特徴ですね。
ステアリングの感覚は、「正確で軽やか」。
ドライバーのイメージどおりに車体が曲っていく感覚は1度味わうとクセになります。
足まわりはしなやかなのにしっかりとしている感覚で、非常に心地よい乗り味です。
これもゴルフの特徴の1つと言えるでしょう。
メルセデス ベンツAクラスの乗り心地
特筆すべきは静粛性能とインテリアの豪華さです。
それだけで1ランクも2ランクも上の車格の車に乗っている感覚になれます。
ステアリングも先代に比べ軽やかになり、より運転しやすくなっており、足回りも非常にしなやかです。
トランスミッションはガソリンモデルは7速DCT、ディーゼルは8速DCTとなっていますが、どちらも非常に滑らかで、さすがメルセデス!という感じです。
【ゴルフ・Aクラス比較】まとめ
どちらも甲乙つけがたい仕上がりになっていますね。
両車、質実剛健で雑味を感じない優等生な走りをしており、乗り心地だけ切り取ると非常にキャラクターが似ています。
あえて細かいところを上げるとすれば、ハンドリングや足回りのフィーリングはVWゴルフがわずかに勝っている感じで、エンジンフィールやトランスミッションの洗練度はメルセデス ベンツAクラスに軍配が上がる感じです。
また、静粛性能やインテリアの高級感もAクラスが勝っているでしょう。
ということで、乗り心地や走行性能に重きを置くならVWゴルフ、
高級感と洗練度を求めるならメルセデス ベンツAクラスという選択が良いのではないでしょうか。
ただし、上記の内容はあくまでもわたし個人の主観にもとづくレビューになりますので、ゴルフやAクラスが気になっている人は、是非一度ディーラーへ足を運んでみてください。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べてからディーラーに行くことです。
- 相場を知る事で売却額の交渉ができる
- ディーラー提示額が高いか安いか正しい判断ができる
- 相場額より安く売ってしまうという失敗を避けられる
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
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愛車が高く売れれば、そのぶんゴルフやAクラスを買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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