輸入車で、代表的なブランドは?と聞かれて「メルセデス・ベンツ」と「BMW」を思い浮かべる人は多いと思います。
そして、それぞれのブランドにおいて、エントリーモデルである「メルセデス ベンツ Aクラス」「BMW 1シリーズ」は、そのサイズ感から日本では非常に人気のモデルとなっています。
Aクラスは2018年末、1シリーズは2019年の8月にフルモデルチェンジを果たし、最新のプラットフォームと装備を備えましたので、今まさにこの2台のどちらを購入しようか迷っている、という人は結構多いのではないでしょうか。
という事で、今回はメルセデス ベンツAクラスと、BMW 1シリーズを徹底比較していきたいと思います。
この記事を最後まで読んでいただく事で、Aクラスと1シリーズの違いやそれぞれのキャラクターを把握でき、自分に合っている車はどっちなのかがだいぶわかってきますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
Aクラスと1シリーズってどんな車?
メルセデス ベンツAクラスとは
初代メルセデス ベンツのAクラスは、もっともコンパクトなメルセデスとして、1997年にデビューしました。
メルセデスベンツ初のFFレイアウトの採用や、サンドウィッチフロア構造など、多くのトピックスを携えて鮮烈にデビューした初代Aクラスは、7年間に110万台ものセールスを記録しました。
現在のモデルは4代目となっており、「ハイ メルセデス!」で作動する自然対話式音声認識機能が非常に注目を集め、売れ行きは非常に好調のようですね。
女性のオーナーが多いのが特徴的といえるでしょう。
BMW 1シリーズとは
BMWのプレミアムコンパクトハッチバックである1シリーズですが、初代は2004年に登場しました。
2019年のフルモデルチェンジで3代目となった1シリーズですが、3代目からとうとう駆動方式がFFレイアウトに変更になり、ファンに衝撃をあたえました。
その他、先進の安全装備、また、「OK BMW」で起動する、AI搭載の音声認識型インターフェイスである「BMW インテリジェント パーソナル アシスト」の採用、インテリアの上質化など、これがエントリーモデルかと驚くほど先代から進化しました。
1シリーズは、エントリーモデルにして、BMWのフィロソフィーである「駆け抜けるよろこび」をしっかりと体現した1台といえるでしょう。
【Aクラスと1シリーズ】サイズの違い
寸法 | Aクラス | 1シリーズ |
---|---|---|
全長mm | 4,420 | 4,355 |
全幅mm | 1,800 | 1,800 |
全高mm | 1,420 | 1,465 |
最小回転半径 | 5m | 5.4m |
車両重量kg | 1,360 | 1,390~1,580 |
Aクラスと1シリーズのボディサイズですが、
全長は65mm Aクラスが上回っており、
全高は45mm 1シリーズが上回っています。
全幅は両車1,800mmとなっており同寸です。
ということで、サイズ感はほぼ同じと言っていいでしょう。
ただし、最小回転半径は、Aクラスが5mに対して1シリーズが5.4mとなっており、全長の長いAクラスのほうが小回り性能が良いことがわかります。
【Aクラスと1シリーズ】ラゲッジスペース容量の違い
次にラゲッジ容量の違いですが、Aクラスは370Lとなかなか広いラゲッジを備えていますが、1シリーズのラゲッジ容量は、380Lと更にその上を行きます。
380Lとえいば、ハッチバックの横綱である「フォルクスワーゲン ゴルフ」と同じラゲッジ容量となっており、このクラスでは最大級の広さといえます。
ということで、ラゲッジ容量では1シリーズに軍配があがります。
【Aクラスと1シリーズ】 エンジンスペックの違い
Aクラス | エンジン | 排気量CC | 最高出力kW[ps]/rpm | 最大トルクNm[kg.m]/rpm | WLTC燃費 |
---|---|---|---|---|---|
A180 | 直列4気筒DOHCガソリン ターボ | 1331 | 100[136]/5500 | 200[20.4]/1460 | 15km/L |
A200d | 直列4気筒DOHCディーゼル ターボ | 1949 | 110[150]/3400 | 320[32.6]1400 | ※20km/L |
※営業さんの説明より
1シリーズ | エンジン | 排気量CC | 最高出力kW[ps]/rpm | 最大トルクNm[kg.m]/rpm | JC08燃費 |
---|---|---|---|---|---|
118i | 直列3気筒DOHCガソリンターボ | 1499 | 103[140]/4600 | 220[22.4]/1480 | 16.8km/L |
M135i | 直列4気筒DOHCガソリンターボ | 1998 | 225[306]/5000 | 450[45.9]/1750 | 13.6km/L |
パワートレインですが、Aクラスは、ガソリンエンジンと、ディーゼルエンジンがラインナップされており、1シリーズはガソリンエンジンのみとなっているのが特徴です。(2020年3月時点)
動力性能に関しては、A180と118iの比較では、3気筒の118iが4気筒のA180を上回っており、2L直列4気筒ディーゼルエンジンのA200dよりも2L直列4気筒ガソリンエンジンのM135iのほうが上回っています。
ということで、数値だけ見るとBMW 1シリーズのほうが動力性能で勝っています。
デザインの比較
まずAクラスですが、全体感としてはフロントからリアにかけて流れるような流麗なデザインをしています。
リアがじゃっかん寝ている点も今風でスタイリッシュな印象ですね。
1シリーズはオーソドックスなハッチバックスタイルですが、新型はサイドウィンドウがリアにかけてキックアップしており、とてもスポーティーな印象を受けます。
インテリアデザインは、両車とも各メーカーの最新のデザイン言語を取り入れていますから、非常にカッコいいですね。
Aクラスのインテリアは、近未来的でワクワクするようなデザインをしており、ラグジュアリー感はこのクラスの車では1番と言ってもいいのではないでしょうか。
ただ、見る人によってはギラギラし過ぎに見えるかもしれません。
1シリーズのインテリアは、上位クラスの3シリーズと比較しても遜色ないほど質感が高く、全体的なデザインも、BMWらしくスッキリした印象ですね。
ということで、質感が高く癖もないので、1シリーズのデザインは、万人受けするデザインといえると思います。
【Aクラスと1シリーズ】乗り心地の違い
メルセデス ベンツAクラスの乗り心地
特筆すべきは静粛性能とインテリアの豪華さです。
それだけで1ランクも2ランクも上の車格の車に乗っている感覚になれます。
ステアリングも先代に比べ軽やかになり、より運転しやすくなっており、足回りも非常にしなやかです。
トランスミッションはガソリンモデルは7速DCT、ディーゼルは8速DCTとなっていますが、どちらも非常に滑らかで、さすがメルセデス!という感じです。
BMW 1シリーズの乗り心地
2019年のフルモデルチェンジで駆動方式がFFに変更になり、BMWらしい走りが失われないか心配されましたが、まったくの杞憂でした。
カーブでのハンドリングの気持ちよさはさすがBMW。
首都高なんかを走ると、運転が上手くなったような錯覚を覚えます。
加速時のエンジンフィールも最高で、こんなにも走りが楽しく感じる車はそうそうないでしょう。
足回りの硬さはご愛敬ですが、シートの座り心地があまり良くなかったのが唯一のネガティブポイントでした。
Aクラス・1シリーズをお得に購入するテクニック
どちらもプレミアム ハッチバックですが、キャラクターは大きく異なりました。
「上質さ、優雅さ」を求めるなら、メルセデス ベンツAクラス、
「スポーティーな走行性能、運転する楽しさ」を求めるなら、BMW1シリーズ、
という選び方が良いと思いますが、上記で述べたのはあくまでも主観にもとづく個人的な意見です。
車の見え方や感じ方は人それぞれ違いますので、Aクラスと1シリーズが気になっているという人は、ぜひ一度ディーラーへ足を運んでみてください。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べてからディーラーに行くことです。
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
事前に相場額を調べる方法は車の一括査定サイトがおすすめです。
愛車が高く売れれば、そのぶんAクラスや1シリーズを買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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