2020年6月、ダイハツから軽自動車のクロスオーバーSUVである タフトが販売開始されました。
東京オートサロンでのコンセプトモデルの発表以来、待ちわびていた人も多いのではないでしょうか。
「ジブン、オープン、青空SUV」のキャッチコピーを引っ提げて登場したタフトの売りは、何と言っても「スカイフィールトップ」と呼ばれるサンルーフだと思いますが、実際に試乗してみると、それ以外にもいろいろと面白いことがわかってきました。
2020.6.24追記:試乗してきたので試乗レポート動画をアップしました!
の5つについて解説していきます。
この記事は5分ほどで読むことができます。
最後まで読んでいただく事で、タフトについて詳細を把握でき、ディーラーへ行く前の準備はばんたんになります。
知識を入れてディーラーへ行くと交渉事も有利になりますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
ダイハツ タフトの特長
タフトは、いわゆる軽クロスオーバーSUVのジャンルに属する車となっています。
このジャンルは、軽自動車の取り回しの良さと、人気のSUVスタイルが融合した車種となっており、最近にわかに活気づいてきたジャヤンルとなっています。
競合には「スズキのハスラー」があげられますが、タフトはまさにスズキのハスラー打倒を掲げて開発されたと言っても過言ではないでしょう。
そんなタフトの最大の特長は
- 抜群の解放感を生む「スカイフィールトップ」
- ダイハツ初の電動パーキングブレーキ+オートホールドの採用
- ストップ&ゴー対応のアダプティブクルーズコントロール&レーンキープコントロール
の3つです。
特に一番のタフトのセールスポイントはスカイフィールトップです。
現行車でサンルーフを採用している軽自動車はタフト以外になく、しかもこれが全グレードで標準装備となってきます。
しょうじきこれには驚きました。
国産車では普通車でもサンルーフを採用している車種は少なく、しかもサンルーフは高額なオプションとなっているケースがほとんどなので、なかなか手が出しづらい感じでした。
その装備を標準でもってきたところが非常に斬新です。
しかも、いままで国産車で採用されてきたサンルーフは、窓の面積が非常に狭く、申し訳程度に付いているものがほとんどでしたが、タフトのスカイフィールトップは非常に面積が広く、解放感は抜群です。
この運転席に座った瞬間に、驚きとワクワクで心が満たされていく感じは、ぜひ味わってほしいと思いました。
もしかしたら、軽自動車にサンルーフを採用する流れは、このタフトの登場を機に増えていくかもしれないな、とさえ感じました。
また、ダイハツの車として初めて電動パーキングブレーキ+オートホールドが採用された点も非常に大きなトピックです。
しょうじきこの2つはぜひとも欲しい装備なのですが、軽自動車で電パ+オートホールドを備えた車はまだまだ少ないのが現状です。
ちなみに、最大のライバルであるハスラーには電パ+オートホールド機能は備わっていませんので、このへんは大きなアドバンテージとなりそうですね。
そしてタフトには、この電パ+オートホールドの副産物としてもう一つおおきな機能が備わってくるわけですが、それがストップ&ゴー対応のアダプティブクルーズコントロールです。
これも軽自動車ではほとんど備わっていませんので、タフトの大きな強みとなってくるでしょう。
ちなみに同じダイハツの大人気車種である「タント」にもこの機能は備わっていません。
エクステリア・インテリア デザイン
タフトのエクステリアデザインは、極端に角ばったスクエアタイプのボディをしており、唯一無二の存在感を放っています。
これは明らかに競合のハスラーを意識した外観ですね。
最低地上高が190mmと非常に高く設定されているのと、軽自動車にしては非常に大きい15インチのタイヤをはいているので、他車の軽クロスオーバーと比べても、よりSUVテイストが強調されています。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、実車はめちゃくちゃカッコよかったです。
メッキパックのオプションがついているタフトは、かつて一世を風靡したハマーを連想させますね。
次にインテリアですが、遊び心満載のエクステリアデザインに比べるとコンサバな印象です。
意識してそうしているのだとは思いますが、インパネまわりにはスクエアがちりばめられており、非常に生真面目な雰囲気になっています。
ただ、そこにオレンジの指し色が使われているのは面白いですね。
インテリアにも、加飾が付加されるメッキパックがあれば面白かったかもしれませんね。
試乗インプレッション
運転席について最初に感じるのは、やはりスカイフィールトップの解放感ですね。
前を向いていても視界の上部が開けているのを感じるので、視野がめちゃくちゃ広く感じます。
ちなみにガラスにはUVとIRカットのガラスが使われていますので、多少は室内温度の上昇を抑えられますが、冬以外の晴れた日は、シェードを閉めないと暑くてキツイかもしれません。
アクセルを踏んで発進すると、転がり始めが非常に滑らかなことに気づきます。
やはりダイハツの最新プラットフォームであるDNGAのちからなのでしょうか。
走り出しはとても快適でした。
また、ステアリングを切ったときの曲がりの素直さにも驚かされます。
これも最新プラットフォームの高剛性が成せるわざなのでしょう。
いずれにしても「軽自動車もこの域まできたんだな」と感心しました。
わたしは普段、会社で型の古いダイハツ ミライースに乗って仕事をしていますので、その差はとてもはっきりと感じました。
足回りはけっこう硬い印象です。
路面状況の悪い道を走った際には、体が上下左右に揺さぶられる感覚でした。
この辺はタントのようにもう少ししなやかであっても良かったと思いましたが、腰高の車体ですからこのくらい足回りを固めたほうが走りに安定感が生まれるということなのかもしれませんね。
グレードごとの価格
タフト 価格表(※2020年6月時点) | 駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|
X | 2WD | 1,353,000円 |
4WD | 1,479,500円 | |
G | 2WD | 1,485,000円 |
4WD | 1,611,500円 | |
Gターボ | 2WD | 1,606,000円 |
4WD | 1,732,500円 |
ダイハツ タフトは、スカイフィールトップを全グレード標準装備とすることで、軽自動車の新しいあり方や、使い方を示したような気がします。
おそらくこの装備がなければ、ここまでタフトにときめかなかったでしょう。
そして、電パ+オートホールドがもたらす便利さ。
DNGAが生みだした質感の高い走行性能。
これらがこの金額で手に入るなんてしょうじき驚きです。
気になった人は是非ディーラーに足を運んでみてください。
ダイハツ タフトをお得に買うテクニック
車を買う際に値引きを引き出すのは、昔に比べると難しくなったと言われています。特にタフトのような人気の車種では、大きな値引きを勝ち取るのは事実上不可能でしょう。
営業マンに対して値引き交渉するというのも……ちょっとしんどいですよね。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べてからディーラーに行くことです。
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
事前に相場額を調べる方法は車の一括査定サイトがおすすめです。
愛車が高く売れれば、そのぶんタフトを買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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