2019年の3月、プレミアム スポーツ セダンの草分けであるBMW3シリーズが、フルモデルチェンジを果たし、リリースされました。
そして、その年に【2019-2020インポート カー オブ ザ イヤー】と、【2020RJCカーオブザイヤー・インポート】をW受賞し、多くの車好きの耳目を集めたわけですが、果たしてその実力はどうなのでしょうか。
今回は新型BMW3シリーズの320i M Sportをお借りして、高速道路を試乗してきましたので詳細をレポートしていきたいと思います。
の5つについて解説していきます。
この記事を最後まで読んでいただく事で、新型BMW3シリーズについて詳細を把握でき、ディーラーへ行く前の準備はばんたんになります。
知識を入れてディーラーへ行くと交渉事も有利になりますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
YouTubeでは動画も公開しています!よかったら見てみてください^^
新型3シリーズの変更点
BMW3シリーズはBMWで最も人気のある主力モデルで、1975年の初代3シリーズから数えて、今回で7代目となりました。
今回のフルモデルチェンジはまさに満を持しての大幅改良が施されており、スポーツセダンのベンチマークとしての面目躍如たる仕上がりとなっています。
では新型3シリーズの変更点とはどんなところなのでしょうか、見ていきましょう。
サイズとスペックの変更点
新型3シリーズのボディサイズは、全長4,715mm×全幅1,825mm×全高1,440mmとなっており、
全長で70mm、全幅で25mm拡大しています。
その他は、
ホイールベース※が2,850mmとなり40mmアップ。
トレッド※2がフロントで43mmアップ、リヤで21mmアップ。
重心が10mm低くなりました。
そして、フロント部分にアルミを存分使う事で、より高い剛性感を実現しつつ55kgの軽量化も実現しました。
サイズ感はじゃっかん大柄になりましたが、数値を見るかぎり、走りの質感がよくなった事が想像できます。
※ ホイールベース(前輪の中心から後輪の中心までの距離)
※2 トレッド(左右の車輪の中心間距離)
また、その他は12.3インチのフルデジタルメーターパネルが採用された点や、電動式パーキングブレーキ&オートホールド機能が付いた点は非常にうれしいポイントです。
BMWインテリジェント パーソナル アシストについて
今回のモデルチェンジで採用された、BMWインテリジェント パーソナル アシストとは、いわゆる「音声認識型のインターフェイス」の事を指します。
「OK BMW」と話しかけてから、言葉で支持を出すと、自ら適切な機能を起動してアクションを起こします。
また、AIが搭載されているので、使い続けているうちにドライバーの好みを学習する能力も有します。
ちなみに、メルセデスで「Mercedes me connect」という名称で、同内容のインターフェイスがBMWにさきがけて搭載されていましたが、BMWインテリジェント パーソナル アシストでは、「OK BMW」のBMWの部分を、好きな言葉に変更できる機能が実装されています。
例えば「OK 320」というように変更すれば、呼びやすくなりますし、より愛着が沸いてきますよね。
3眼カメラによる高度な運転シエンシステムについて
新型BMW3シリーズの変更点において一つの目玉となるトピックは、日本初導入となる「高性能3眼カメラを使用した最新の運転支援システム」でしょう。
3つのカメラで近距離・中距離・遠距離の状況を的確に把握できますので、アダプティブクルーズコントロール・レーンキープコントロール・ステアリングサポート・衝突回避などを従来よりも正確に実行できるようになりました。(おそらく)。
ただし、それらの最新の運転支援系装備は、新型3シリーズのエントリーグレードである「320i SE」には装備されていませんのでご注意ください。
エクステリア・インテリアについて
まずエクステリアデザインの変更点で目を引くのは、キドニーグリルなのではないでしょうか。
今回のデザインから左右のグリルが繋がって、前方に張り出すようになっており、だいぶ立体的な造作になりました。
また、今回からラジエーターグリルにシャッターが備わりました。
車が止まっているときはシャッターが閉まりますので、中にあるブレースバーなんかが見えなくなっています。
過去にX3の記事で、グリルの中が丸見えだと、ブレースバーが鼻毛みたいに見えてカッコ悪く、プレミアム感がそがれるので何とかしてほしいと書きました。
そのあたりのネガが改善されたのは非常に喜ばしいポイントです。
また、ヘッドライトに切れ込みが入った事で、顔つきが精悍になり、ダイナミックさが増した印象です。
ただ、そこまで尖ったデザインではないので、いわゆる「オラオラ」や「やんちゃ」な印象はありませんので、若い人から落ち着きのあるオトナまで、幅広い年齢で受け入れられるデザインなのではないでしょうか。
また、全体的な印象としては、前後のオーバーハングが短い点や、ロングノーズ、ショートトランクという3シリーズの特徴は踏襲しており、従来の3シリーズファンも納得のモデルチェンジとなったのではないでしょうか。
インテリアは先代から大幅に変わりましたね。
ちょっと前までのBMWは、「外観や走りは最高だけど内装がチープなのが残念」という声をよく聞きましたが、新しい3シリーズのデザインはそういったネガは完全になくなっています。
まさにプレミアムカーの面目躍如といった進化を遂げており、すべての購入者を満足させてくれる仕上がりになっているでしょう。
試乗インプレッション
今回はBMW320i M Sport(ガソリンモデル)に試乗させていただきました。
まずシートに座って思ったのは、サイドのサポートがしっかりしていてホールド性が強くクッションも程よく硬めなので、非常にスポーティーだな、という事。
その印象は、M Sportのキャラクターを考えれば至極当然ですね。
そしていつも思うんですが、BMWはシートに座った瞬間に、普段は会社勤めで心の奥のほうに埋もれてしまっている自分の中の「動」の部分が呼び覚まされるような感覚になります。(煽り運転はいけませんよ!笑)
極太のステアリングを握るとなおさら気持ちも乗ってきます。
それにしてもステアリングが太過ぎるので、同乗していただいたジーニアスの人に聞いてみると、やはり先代よりもさらに太くなったとの事。
なんでも、ステアリングにセンサー類が組み込まれたのが太くなった一つの要因のようですね。
ただ、触った感触はとてもソフトで気持ちのいい手触りでした。
アクセルを踏んで発進すると、シートベルトの自動巻き上げる機能(これもプリテンショナーって呼ぶんでしょうかね)は搭載されていないようですね。
(間違っていたらごめんなさい)先行してリリースされているX3は、発進時にシートベルトが適正な位置までキュッと巻き上げてくれる機能が搭載されており、個人的に好きなギミックだったので残念です。
ディーラーから路上に出るときに、ステアリングを切ると、両手に伝わる強めの反力。
これぞBMWだよな、というようなステアリングフィールに思わずニヤついてしまいます。
いま世に出る新型車は、パワステがバッチリ効いている車がほとんどなので、その感覚のままBMWに乗ると戸惑う人も多いですよね。
逆に普段BMWに乗っている人が他の輸入車に乗ると物足りない感覚になるんだろうな、などと考えながら試乗コースを進みます。
アクセルを踏み込んでいくと、加速の仕方がもの凄く上質である事に気づきます。
先代に比べて静粛性が劇的に上がっていますね。
なんでもフロントドアのガラスにも防音のガラスが使われているとのことでした。
8速のATとパワートレインのマッチングもかなり良さそうですね。
トランスミッションが、トントンと良いテンポで高いギアに繋いでいき、パワートレインも、パワー、トルクをちょうどいい回転域で効率よく取り出している印象です。
そして、そのベストマッチから生み出される加速感がめちゃくちゃリニアで、超気持ちいい!
この上質な加速感はメルセデスのそれと近しいなと感じました。
わたしは普段ボルボに乗っていますが、BMWの上質な加速感がちょっと羨ましくなりました。
もちろんボルボにしかない良さもあるので、ないものねだりですけどね。
次に高速道路のレポートです。
台場から入り→レインボーブリッジを渡り→銀座方面から湾岸に戻り→ぐるっとお台場まで帰ってくるコース。
台場入口から入り、アクセルを踏み込んで合流する一連の動きで、新型BMWの進化の度合いがはっきりしました。
「これは凄い!」
まず、アクセルを踏み込んだときの挙動がとても良いんです。
ギアのキックダウンがめちゃくちゃ滑らかなので、踏んでから加速まで間が空かないんです。(もちろんエコモードだとその限りではありませんが)
ここでまた、パワートレインと8速ATのトランスミッションが、かなり高いレベルでマッチングしている事を確認できます。
ターボラグも抑えられており、とにかく加速は雑味がありませんでした。
BMWのエンジンの回り方の良さは、もはや語るまでもありませんね、メチャクチャ良かったです。
そして、カーブ。
首都高では、タイトなカーブが続く場面が多いですが、こういうシチュエーションはBMWが最も得意とするところでしょう。
ましてや今回のフルモデルチェンジで、プラットフォーム自体が最新のものになっていますから、その爽快感たるや、推して知るべしですね。
もちろんちゃんと解説しますが笑。
まず、今回のフルモデルチェンジでは、上述したとおり前後のトレッド幅が拡大しています。
そして重心が先代よりも低くなり、さらに駆動方式がFR、という事でアジリティー(機敏さ)の高さは先代よりも更に増しています。
そして、新型プラットフォームになって、フロントの剛性感がわたしでもわかるぐらい増しており、ワインディングでの回頭性も劇的に進化している事を感じました。
本当に、運転がうまい人になった錯覚を覚えるので、乗っていて楽しかったですね。
唯一、18インチのランフラットタイヤをはいているので、乗り味はどうかな、と懸念していましたが、なかなかどうして、うまいこと仕上がっている印象です。
もちろん、BMWのM Sport仕様ですから、足回りは硬いです。
いや、足回りが柔らかいBMWなんて嫌です。
下道を走っているときは、荒れた路面の入力を、お尻できっちりと感じました。
ただし、ピシピシとお尻に伝わる小さいネガティブポイントは、その他の素晴らしい諸々の性能によって、もはやネガではなくて、BMWの1つの個性にまで昇華しているように感じます。(個人の感想です)
そして、高速道路を走行しているときなどの、継ぎ目なんかは、ショックアブソーバーがしっかりと仕事をしてくれるため、むしろ気持ちいい感じで吸収してくれます。
という事で、しょうじき、そこをしっかりとこなしてくれるのであれば、下道のささいなお尻のピシピシ感などは屁でもないのでした。
グレード別の価格について
【BMW3シリーズ】価格表 ※2020年2月現在 | 新車価格 |
---|---|
320i SE | 461万円 |
320i | 533万円 |
320d xDrive | 589万円 |
320i M Sport | 594万円 |
320d xDrive M Sport | 641万円 |
330i M Sport | 644万円 |
新型BMW3シリーズをお得に買うテクニック
BMWの3シリーズは、本当に個性的で、唯一無二のプレミアム スポーツ セダンである事を再認識させてもらった試乗となりました。
本当に欲しいです!
さて、上記でいろいろと私見を述べさせてもらいましたが、すべてわたしの主観にもとづく感想です。
新型のBMW3シリーズが気になっているという人は、ぜひ一度ディーラーで試乗してみてください。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それはとても簡単なことなんですが、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくこと。
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
事前に相場額を調べる方法は車の一括査定サイトがおすすめです。
愛車が高く売れれば、そのぶん欲しいクルマを買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
愛車が高く売れれば、そのぶんBMW3シリーズを買いやすくなりますし、いろいろなオプションを付けることもできますからね。
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