2018年上半期の、輸入車新規登録台数ランキングが発表されましたが、その中でみごと1位に輝いたのは2年連続となる、BMW MINIでした。
MINIは個性的なモデルのラインナップが特徴的ですが、その中でも注目なのは、MINIのSUVモデルである「クロスオーバー」なのではないでしょうか。
今や自動車産業全体のメインストリームとなりつつあるSUVですが、オシャレで走りが楽しいMINIのSUVモデルとなれば、気にならないわけがありません。
実際、MINIクロスオーバーへの買い替えを検討している、という人は結構多いと思います。
ということで、今回はMINIクロスオーバーに試乗させていただきましたので、詳細をレポートしていきたいと思います。
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MINIのSUVモデルとして2011年に初代が登場しました。
当初は車体の大型化に否定的な意見が多くあがりましたが、発売以来売れにうれ、一時はMINIの販売台数全体の40%を占めるほどになりました。
そして、同じくMINIの中にあって大柄な部類の「クラブマン」と共に、現在のMINI人気のけん引役となったのでした。
現行の2代目は2017年にデビューしており、プラットフォームはBMWのX1やX2と共通となり、更に走りに磨きがかかりました。
また、ボディサイズは全長4315mm×全幅1820mm×全高1595mmと更に大型化し、2列目とラゲッジスペースにもかなりゆとりが出たため、ファミリーユースもじゅうぶん取り込めるパッケージに変更されました。
MINIクロスオーバーのデザインについて
まず1番の特徴は、サイズがMINIの全モデルで1番大きいという点です。
ただ、MINIの中にあって1番大きいということで、一般的にはコンパクトSUVであることに変わりありません。
サイズだけ見ると、全幅は1820mmとワイドですが、全長は4315mmと短い為、ともすれば、ずんぐりに見えてしまうサイズ感なのですが、見た目は非常に伸びやかでシュッとしています。
そのカラクリは、
「ピラーのカラーをブラックにすることで、ボディとルーフを切り離して見せるようにデザインされている為、フロントからリアへのラインが協調されてボディが長く見える」
というものなのですが、そういう手の込んだデザインには本当に驚かされます。
そういえば、クラブマンも非常に全長が長く見えますが、実はVWゴルフよりも小さいんでしたよね。
あと、MINIのラインナップは基本的にヘッドライトが丸いデザインですが、クロスオーバーはスクエア気味になっており、力強さを演出しています。
背も高い為、外観はMINIとは一線を画すデザインと言えますね。
インテリアに関しては、MINI特有の遊び心満載の造作になっています。
特にわたしが気に入っているのが、航空機のコックピットに付いているような銀色のスイッチ類です。
意味もなくパチパチと上下にいじりたくなるようなスイッチで、信号待ちの度に眺めまわしてしまいます。(カッコよくて見ていて飽きないんですよね笑)
また、円形を多用したMINI特有のインテリアデザインは秀逸で、どの車にも似ていない唯一無二のデザインとなっています。
インテリアに高級感を出そうとした場合、デザインは直線基調になりがちですが、MINIは円形を多用する中で、しっかりと上質に仕上げてきているところが凄いですよね。
MINI クロスオーバー試乗
※今回は、ミニ・クロスオーバーの「クーパーSD ALL4」という、ディーゼルの4WDモデルに試乗させていただきました。
運転席に乗り込んでドアを閉めると、車内がドイツ車特有のカッチリ感に覆われて、安心感さえ覚えます。
遊び心溢れるインテリアはミニの真骨頂ですが、チープさは皆無で、上質な雰囲気もしっかりと担保されています。
印象としては、「ユーモアセンスのある優等生」と言ったところでしょうか。
要するにクラスでモテるタイプということですね。
航空機のコックピットについているようなスイッチを「パチッ」と上げてエンジンを始動させると、ゲームの効果音のようなコミカルな音が社内に響きわたりメインディスプレイが起動します。
この一連の動作が非常に楽しいのですが、走り出す前の準備段階から、手の込んだ楽しさを演出しているところに、MINIの物づくりに対する熱意を感じるのでした。
発進前のアイドリング時にふと気づいたのですが、ステアリングを握る手に振動が伝わってきません。
「えっ……、これディーゼルですよね?」思わず営業さんに確認。
直前にディーゼルモデルのクラブマンにも乗っていたのですが、はっきりとステアリングからディーゼル特有の振動が伝わってきていたので、これは驚くべき差です。
また、音自体もクラブマンより更に抑えられているような印象を受けました。
ミニ・クロスオーバーのプラットフォームは、BMWのX1やX2と共通なので、その辺が影響しているのかもしれませんね。
アクセルを踏んで加速していくと、非常に伸びやかな加速を見せてくれます。
8速ATが小気味よくギアを繋いでスーッと加速を始めるのですが、今回の試乗車はそこから更に追い加速で、「追加のスーッ」が来るのです。
このフィーリングは、まさにBMWの感覚で、MINIクロスオーバーがもはや高級車の部類なのだと気付かされます。
一般道での試乗でしたから、おそらくMINIクロスオーバーの性能の3割~4割程度しか体感できていないのが残念ですが、逆に一般道での試乗でここまで際立った性能を見せてくれるあたりがドイツ車の凄いところだと感じました。
静粛性能は極めて高く、クラブマンで感じたノイズ系のネガもまったく感じません。
後席でもクオリティーは一緒で、上質な乗り味となっています。
足回りも、他のMINIのモデルに比べると、しなやかさが増しているような気がします。
足は確かに硬めではあるのですが、ストローク豊かなダンパーの性能で、路面の入力のカドをしっかりと取り除き、イヤな感覚をカットします。
以前BMW X1の試乗をしたときのことを思い出したのですが、乗り心地、運転しているときのフィーリングは、本当にBMWのX1と似ていますね。
ということで、MINIクロスオーバーは良くも悪くもMINIっぽくない1台言えるのですが、ただし先に述べたとおり、現在のMINI人気の裏にはその「らしくないMINI」の躍進が大きく影響しているのも事実です。
MINIクロスオーバーは、MINIらしくないというよりは、新しいMINIの形の象徴!と言えるのではないでしょうか。
MINIクロスオーバーをお得に買うために
【MINI CROSSOVER】グレード | 新車価格 | 中古価格 |
---|---|---|
ONE | 345万円 | 238~348万円 |
Buckingham | 364万円 | – |
BLACKHEATH | 480万円 | – |
COOPER | 392万円 | – |
COOPER D | 411万円 | 297~367万円 |
COOPER D ALL4 | 439万円 | 329~372万円 |
COOPER S | 459万円 | – |
COOPER SD | 509万円 | 349~449万円 |
John Cooper Works | 579万円 | 389~485万円 |
MINIクロスオーバーは、完成度の高い高級車のような乗り心地と、遊び心が融合した1台となっており、非常に魅力的でした。
ただ、上に記したレポートはあくまでわたしの主観です。
感じ方は人それぞれ違いますから、実際にディーラーで試乗してみることをおすすめします。
そこで1つご注意。
ディーラーに行く前に必ずしなければいけない準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくことなのですが、それをするのとしないのとでは、車の購入時に30万円以上差が出てくる可能性があるのです。
愛車の価格を把握しないでディーラーに行くと、ディーラーの下取りで愛車を安く買い叩かれてしまい、大損をしてしまう可能性が高いのです。
そうならないように、ディーラーに行く前には必ず自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておきましょう。
愛車がいくらで売れるのかを調べるには、車の一括査定サイトをおすすめします。
車の一括査定は、ネット上で簡単な登録をするだけで、複数の買取り店の中から1番高く買い取ってくれる店を選べる便利なサービスだからです。
愛車が高く売れれば、そのぶんMINIクロスオーバーを買いやすくなりますし、いろいろなオプションを付けることもできますからね。
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