2018年上半期の、輸入車新規登録台数ランキングが発表されましたが、その中でみごと1位に輝いたのは2年連続となる、BMW MINIでした。
MINIは車種のバリエーションが豊富なのもさることながら、カラーバリエーションの組み合わせも数多く存在し、非常にオシャレな印象ですよね。
また、基本的にはコンパクトですから、取り回しにも優れており、老若男女幅広い層に選ばれています。
そんなMINIの中にあって、販売の30%を誇る人気モデルである「クラブマン」。
非常にかっこいいモデルですから、クラブマンへの買い替えを検討している人は結構多いのではないでしょうか。
ということで、今回はMINI クラブマンに試乗してきましたので、詳細をレポートしていきたいと思います。
【無料】まずは愛車の最高額をチェックしてみるMINIクラブマンとは
2007年にMINIのラインナップに追加されたステーションワゴンタイプのモデルです。
初代は2+1ドア(運転席側は観音開きの2ドア、助手席側は1ドア)と観音開きのテールゲートのつくりになっており、非常に個性的で話題を呼びました。
2代目からは一般的な4ドア+観音開きのテールゲートに変更されており、乗降性は格段に向上しました。
また、初代よりも全長290mm、ホイールベース125mmも大きくなっているため、後部座席とラゲッジルームが格段に広くなり、ファミリーユースでも使いやすい仕様に変更になっています。
MINI クラブマンのデザインについて
クラブマンのデザインの特徴ですが、まず全長が他のモデルと比べて長いので、見た目が非常に伸びやかで美しいということですね。
また、ピラーを黒くすることで、ルーフとボディーを切り離して見せるようにデザインされており、プロポーションをよりスマートに見せることに成功しています。
そして、クラブマンのアイデンティティーといえる観音開きのテールゲートが、伸びやかで流麗なフォルムにほどよい遊び心を加えており、クラブマンをとっつきやすい身近な距離感にしてくれている印象です。
インテリアに関しては、MINI特有の遊び心満載の造作になっています。
特にわたしが気に入っているのが、航空機のコックピットに付いているような銀色のスイッチ類です。
意味もなくパチパチと上下にいじりたくなるようなスイッチで、信号待ちの度に眺めまわしてしまいます。(カッコよくて見ていて飽きないんですよね笑)
また、円形を多用したMINI特有のインテリアデザインは秀逸で、どの車にも似ていない唯一無二のデザインとなっています。
インテリアに高級感を出そうとした場合、デザインは直線基調になりがちですが、MINIは円形を多用する中で、しっかりと上質に仕上げてきているところが凄いですよね。
クラブマンは、「プレミアム・コンパクトセグメントへの参入」を掲げて開発されましたが、その戦略は見事に成功したといえるのではないでしょうか。
ミニクラブマン試乗レポート
※今回はクラブマンのクーパーDというディーゼルモデルに試乗させていただきました。
運転席に乗り込んでドアを閉めると、しっかりとした密閉感が伝わってきます。
見渡すインパネ周りは、遊び心のあるデザインに満ちあふれていますが、しっかりと上質さが担保されており、ドイツ車特有のカッチリした安心感があります。
ステアリングはBMW譲りのどっしり感がたまらなく良いですね。
ディーラーを出てすぐに感じるのは、ディーゼルエンジンの静かさです。
アイドリング時に、微振動は感じるものの、ディーゼルエンジンの音に関しては極限まで抑えられていました。
それは、「遠くのほうからわずかに聞こえる」というような感覚でしょうか。
そして聞こえてくる、そのわずかな音さえも良い音に聞こえるから不思議です。
公道に出て直進していると、車体が小刻みに左右に曲がる感覚を覚えました。
少し遅れて理由がわかったのですが、営業さんと話しながら運転していたときに無意識にステアリングをわずかに動かしていたようで、そのわずかなステアリング操作に車体が反応していたということのようです。
ゴーカートフィーリングとはよく言ったもので、反応は本当にクイックですね。
ステアリング操作に対してフロントがビシッと追従する感覚は本当に気持ちよく、「信号待ちから左折する」、そんな日常のドライビングアクションの1つをもMINIは楽しいものに変えてくれるように感じました。
アクセルを踏み込んでいくと、8速ATが小気味よくギアを繋いでいき、気持ちよく加速していきます。
ディーゼル車特有のアクセルレスポンスの遅れは皆無で、まるでガソリン車のような印象です。
エンジン音も非常に静かですから、走行時はディーゼル車だと言い当てるのは困難でしょう。
また、ディーゼルの太いトルクの恩恵で、長めの上り坂でも、苦も無くスーっと駆け抜けていき、非常に爽快でした。
そして、そんなときでもエンジンは低回転を保っていますから、非常に静かでしたね。
ただ、18インチのランフラットタイヤをはいていた影響でしょうか。
高速走行時に多少ロードノイズが気になることがありました。
足まわりは非常に引き締まっている印象でMINIらしいセッティングですね。
非常に俊敏で、ワインディングを駆け抜けたい衝動に駆られます。
ただ足回りが硬いため、路面状況はコツコツ、ポンポンと伝わってくるわけですが、ドライバーに伝わるまでにしっかりとカドを取ってくれるため、不快感はありません。
むしろドライバーに路面の入力が伝わる頃には「楽しさ」に変わっているのが面白いところです。
もしかしたらそれは、MINIのキャラ得というのもあるかもしれませんが。
ミニクラブマン 気になったポイント
後席の乗り心地はちょっと気になりました。
振動、ロードノイズが結構気になるレベルで、シートの座面も薄く感じました。
長時間のドライブでは疲れてしまうかもしれませんね。
膝まわりやヘッドクリアランスはゆとりがあり、VWゴルフよりもサイズが小さいとは思えないようなパッケージが好印象だったため、ちょっと残念でした。
今回の試乗でわたしが感じたのは、「最小限のスペースで最大限の体験を」というMINIが操業以来掲げている信念でした。
今までいろいろな車に乗ってきましたが、久しぶりに心躍る体験ができ、MINIが日本で一番売れている輸入車である理由がわかった気がしたのでした。
MINIクラブマンをお得に買うために
【MINI CLUBMAN】グレード | 新車価格 | 中古価格 |
---|---|---|
ONE | 322万円 | 178~349万円 |
BUCKINGHAM | 342万円 | – |
COOPER | 378万円 | 169~334万円 |
COOPER D | 398万円 | 218~380万円 |
COOPER S | 416万円 | 184~398万円 |
COOPER SD | 437万円 | 239~398万円 |
COOPER S ALL4 | 443万円 | 279~368万円 |
MOLTON Edition | 439万円 | – |
JOHN COOPER WORKS | 538万円 | 348~490万円 |
JOHN COOPER WORKS Exclusive Style | 559万円 | – |
MINIクラブマンは、後席のネガポイントはありましたが、デザインもかっこよく、最高に楽しい車でした。
ただ、上に記したレポートはあくまでわたしの主観です。
感じ方は人それぞれ違いますから、実際にディーラーで試乗してみることをおすすめします。
そこで1つご注意。
ディーラーに行く前に必ずしなければいけない準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくことなのですが、それをするのとしないのとでは、車の購入時に30万円以上差が出てくる可能性があるのです。
愛車の価格を把握しないでディーラーに行くと、ディーラーの下取りで愛車を安く買い叩かれてしまい、大損をしてしまう可能性が高いのです。
そうならないように、ディーラーに行く前には必ず自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておきましょう。
愛車がいくらで売れるのかを調べるには、車の一括査定サイトをおすすめします。
車の一括査定は、ネット上で簡単な登録をするだけで、複数の買取り店の中から1番高く買い取ってくれる店を選べる便利なサービスだからです。
愛車が高く売れれば、そのぶんMINIクラブマンを買いやすくなりますし、いろいろなオプションを付けることもできますからね。
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