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買うならどっち!?【マツダ・MAZDA3  VWゴルフ徹底比較】

車の選び方

世の中SUVブームが続いていますが、日本では狭い道路事情があるため、コンパクトハッチバックが根強い人気です。

そんな中でも特にハイスペックな輸入車のハッチバックに人気が集まっているようですが、日本で最も売れている輸入車コンパクトハッチバックと言えば、いわずと知れたフォルクスワーゲン ゴルフです。

そんなフォルクスワーゲン ゴルフが絶対王者に君臨するマーケットの勢力図が、2019年の5月に販売開始されたマツダのMAZDA3によって大きく変わるかもしれません。

新世代プラットフォームである「SKY ACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」と、ガソリンとディーゼルの良いとこ取りの力を発揮するマツダ渾身のパワートレインである「SKY ACTIV-X2.0」(2019年12月追加)のトピックスを引っ提げて登場したMAZDA3は、世界中で多くの専門家を唸らせる会心の出来となっているようです。

MAZDA3とゴルフ……、両車本当に魅力的ですから、車の買い替えを検討している人で、今まさにこの2台で購入を迷っているという人は結構多いのではないでしょうか。

ということで、今回はマツダのMAZDA3とフォルクスワーゲンのゴルフの詳細を徹底比較していきたいと思います。

マツダ・MAZDA3とは

2019年の5月に販売開始されたマツダ3は、マツダ渾身のNEWプラットフォームである「SKY ACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)を採用した、マツダの次世代商品群の第一弾として登場しました。

前モデルは日本では「アクセラ」の名で親しまれていましたが、今回からグローバルネームであるマツダ3に統一されました。

また、パワートレインに火花点火制御圧縮着火(SPCCI)を実用化したガソリンエンジンである「SKY ACTIV-X2.0」が採用された点も注目を集めています。(2019年12月追加予定)

デザインも魂動デザインを深化させた秀逸なものになっており、多くのモータージャヤーナリストを唸らせる仕上がりになっています。

フォルクスワーゲン・ゴルフとは

フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)の後継車として1974年に登場したゴルフ。

「世界中の誰もが使いやすく乗りやすいピープルズカー」を基本コンセプトとして開発されたゴルフは、そのコンセプトとは裏腹に、卓越した走行性能でデビュー以来多くの専門家を唸らせてきました。

そしてゴルフは40年以上たった今でも、ベーシックカーのベンチマークとして君臨し続けています。

MAZDA3とゴルフのサイズの違い

寸法MAZDA3ファストバックゴルフ
全長mm4,4604,265
全幅mm1,7951,800
全高mm1,4401,480
車両重量kg1,3401,240

MAZDA3とゴルフのボディサイズですが、

全長は195mm MAZDA3が上回っており、

全幅は5mm、全高は40mmゴルフが上回っています。

こうやって見ると、MAZDA3は結構長いんですね。

その分見た目の印象としてもMAZDA3のほうが伸びやかで流麗な印象です。

最小回転半径はMAZDA3が5.3mなのに対して、ゴルフは5.2mとなっており、小回り性能は僅かにゴルフが上回っています。

ちなみに車両重量は100kgほどMAZDA3が重くなっており、この辺は乗り心地の違いに現れてきそうですね。

一般的に、重量が重いとどっしりとして、乗り心地に高級感がでてきます。

逆に、重量が軽いと高いアジリティー性能が発揮され、乗り心地はスポーティーな印象になってきます。

ラゲッジスペース容量の違い

MAZDA3のラゲッジ容量は334Lとなっております。

先代のアクセラのラゲッジ容量が364Lでしたから、けっこう縮小したことがわかります。

その辺はデザインを重視したということでしょう。

対してVWゴルフのラゲッジ容量は、380Lとなっており、同じCセグメントハッチバックで比べると、VWゴルフ以上のラゲッジ容量を実現している車はそうそうありません。

ある程度かさばる荷物やベビーカーもばっちり積めますので、ファミリーユースもカバーできそうですね。

ということで、ラゲッジの容量で見るとゴルフの圧勝という結果となりました。

エンジンスペックの違い

MAZDA3ファストバックエンジン排気量CC最高出力kW[ps]/rpm最大トルクNm[kg.m]/rpmWLTC燃費
15S直列4気筒DOHCガソリンNA1,49682[111]/6,000146[14.9]/3,50016.6km/L
20S直列4気筒DOHCガソリンNA1,997115[156]/6,000199[20.3]/4,00015.6km/L
XD直列4気筒DOHCディーゼル ターボ1,75685[116]/4,000270[27.5]/1,60019.8km/L
X (2019年12月)
ゴルフ グレードエンジン排気量CC最高出力kW[ps]/rpm最大トルクNm[kg.m]/rpmJC08燃費
TSIトレンドライン・コンフォートライン直列4気筒DOHCガソリン ターボ1,19777[105]/4,500175[17.8]/1,40019.1km/L
TSIハイライン直列4気筒DOHCガソリン ターボ1,394103[140]/4,500250[25.5]/1,50018.1km/L
GTI直列4気筒DOHCガソリン ターボ1,984169[230]/4,700350[35.7]/1,50014.6km/L
TDI直列4気筒DOHCディーゼル ターボ1,968110[150]/3,500340[34.7]/1,75018.9/kmL

ガソリンモデルで排気量の近しいMAZDA3の20SとゴルフのGTIを比較すると、最高出力で74馬力、最大トルクで151NmゴルフのGTIが上回っています。

MAZDA3が自然吸気のNAエンジンなのに対してゴルフはターボエンジンなのでパワー面では圧倒的にゴルフに軍配が上がります。

次にディーゼルの比較ですが、こちらも排気量で上回っているゴルフがパワー面でMAZDA3を圧倒しています。

ただし!実際のフィーリングは、数値上とは違った印象を持ちました。

ゴルフのTDIは、ディーゼル特有のアクセルレスポンスの悪さが目立ち、(もしかしたらエンジンというよりは、デュアルクラッチの制御の関係かもしれません)踏み込んでも遅れて加速する感じが結構ストレスで、ディーゼル特有のカラカラ音も大きいので、エンジン自体の完成度に疑問符が付いてしまいました。

個人的な感想としては、ガソリンエンジンのモデルを選ぶならゴルフ。

ディーゼルエンジンのモデルを狙っているならMAZDA3という選択がいいかなと思いました。

乗り心地の違い

マツダ・MAZDA3の乗り心地

マツダ3のインテリア

マツダの新世代商品群の第一弾として登場したMAZDA3ですが、その乗り心地の滑らかさには度肝を抜かれました。

床下から感じる雑味が一切なく、プレミアムブランドのフラッグシップセダンにでも乗っている錯覚を覚える乗り心地です。

以前から評判が良かったステアリングの感覚も、より洗練されました。

ただ……、トランスミッションが6速ATということで、段数がもう一枚あれば可速も滑らかになって完成度が増したかな、という感想でした。

あと本音を言えば、パワートレインにもう少しパワフルなモデルのラインナップも欲しいところです。

いずれにせよ、乗り心地に関してはジャーマン3と対等に渡り合えるか、それ以上の実力を感じました。

VWゴルフの乗り心地

さすが世界のベーシックカーのベンチマークという感じの安定感が特徴ですね。

ステアリングの感覚は、VW特有の感覚で「正確で軽やか」。

曲がる際の腕に伝わる反力の付け方が本当に絶妙で、車と人の一体感が飛びぬけています。

ドライバーのイメージどおりに車体が曲っていく感覚は1度味わうとクセになるでしょう。

足まわりはしなやかなのにしっかりとしている感覚で、非常に心地よい乗り味です。

これもゴルフの特徴の1つと言えるでしょう。

また、加速もパワフルなので走っていて非常に爽快です。

まとめ

どちらも本当に甲乙つけがたい仕上がりになっていますね。

MAZDA3の乗り心地の優雅さには本当に驚かされました。

また、デザインも非常に美しく、似たような顔の車が溢れるマーケットにおいて、見る人の心を捉えて離さない魅力があります。

この完成度の車が低価格で手に入る点も見逃せないポイントでしょう。

一方でゴルフは、さすが発売以来世界のベーシックカーのベンチマークとして君臨してきただけあって、走りに非の打ちどころがありません。

唯一ディーゼルエンジンとDSG(デュアルクラッチトランスミッション)のアンマッチが残念でしたが、爽快なステアリングフィールと足回りの感触の良さは健在でした!

ということで、まったりと優雅にハッチバックに乗りたい人にはMAZDA3。

ハンドリングが爽快で、パワフルなハッチバックがお好みならゴルフという選択が良いのではないでしょうか。

ただし、上記の内容はあくまでもわたし個人の主観にもとづくレビューになりますので、MAZDA3やゴルフが気になっている人は、是非一度ディーラーへ足を運んでみてください。

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