SUVが人気です!!
トヨタのCH-Rやホンダのヴェゼルの人気は周知の事実ですが、ファミリー世帯や、特にミニバンからの乗り換えが多いのがDセグメント(全長4,500mm~4,800mm)のSUVのようです。
今回はそんなDセグメントSUVの中でも人気の2台、「マツダCX-5」と「日産エクストレイル」を実際の試乗を元に徹底比較してみたいと思います。
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日産エクストレイルは、DセグメントのSUVの中では、トヨタのハリアーに次いで2番目の販売台数をほこる、本格クロスオーバーSUVです。
市場は空前のSUVブームですが、販売されるSUVのほとんどがオンロード走行をメインとする、いわゆるシティー派SUVとなっている中で、エクストレイルは、アウトドアでもしっかり使えるタフギアのキャラクターを先代から守っています。
搭載されている「インテリジェント4×4」システムは、2WDモードでは駆動がFF状態になり、AUTOモードでは、リヤに最大50%までの駆動配分を自動的に行うことができます。
また、LOCKモードでは、前後50対50の固定で悪路の走破性能を高めることができ、オンロードとオフロードをしっかりと走り分けることができます。
また、3列目シートの装備も強みになっています。(ハイブリットには3列目設定なし)
エクストレイルのスペック
車重:1,640kg
エンジン:直列4気筒DOHC+モーター
エンジン最高出力:【kW[ps]/rpm】108[147]/6,000
エンジン最大トルク:(Nm[kgm]/rpm)207[21.1]/4,400
モーター最高出力:(kW[ps])30[41]
モーター最大トルク:(Nm[kgm])160[16.3]
トランスミッション:CVT
JC08モード燃費:16.4km/L(ガソリン)~20.8km/L(ハイブリット)
エクストレイルの安全装備
- 「衝突被害軽減ブレーキ」 対車両+対歩行者
- 「追従式クルーズコントロール」 全車速追従
- 「安全運転支援」 前方誤発進抑制、後方誤発進抑制、オートハイビーム、車線逸脱警報、標識認識
エクストレイル試乗レポート
まず、乗り込んでみてすぐに感じるのが、車両感覚が掴みにくいなというところ。
日頃運転に慣れていない人が乗ると、怖いと感じるかもしれません。
狭い場所での車庫入れなんかは、アラウンドビューモニターを上手に使っていくといいでしょう。
運転視界は良好で、スイッチ類の操作性もシンプルで◎です。
シートの座り心地もまずまずで好印象でした。
インテリアはもう少し上質さが欲しいところですが、ヘビーデューティーな使用用途を考えると、これくらいがちょうどいいのかもしれません。
装備面ですが、シートヒーターが2列目にもあったり(オプション)1列目のセンターコンソールにあるドリンクホルダーが保温と保冷機能がついているところに驚きました。
また、リモコンオートバックドア(バンパーの下に足先を入れて引くと、バックドアが開閉する装備)が付いているのも好印象。
プレミアムカーについているようなこれらの装備が、この価格で手に入るのは、かなりプラスの要素でしょう。
実用性能はかなり優秀。荷室が広く、使い勝手も良好。
また、シートアレンジも多彩で、防水性能も備えているので、レジャーユースには最高でしょう。
しかしながら、走行性能に関しては、残念ながら物足りないと言わざるを得ません。
悪く言うと、走りが古くさい印象でした。
静粛性もイマイチで、ステアリングのフィーリングも、もっさりしていてストレス。
ハンドルから伝わる微振動も気になりましたし、アクセルレスポンスも普通で、ものたりません。
直近でミニバンに何台か乗りましたが、そちらのほうが乗り味の印象が良かったくらいです。
ミニバンに比べて走行性能がいいというのがSUVの魅力ですので、もうちょっと頑張ってほしいなという感じがしました。
エクストレイルのセールスポイントは?
- 最先端の安全装備が充実
- 評価の高いプロパイロット(全車速ACC)
- 憧れの先進装備
- 考え抜かれた高い実用性
この充実装備が、
オススメグレード20X(2列・4WD)
2,755,080円と低価格で手に入るところが最大のメリット!
エクストレイルの弱点は?
走行性能に特徴がなく平凡。
これだったら、より多人数、多積載が可能なミニバンでもいいやという人が多いかも。
マツダCX-5
SKY ACTIV技術と、魂動(こどう)デザインを採用したマツダの新商品群の第1弾としてデビューしたCX-5。
他社を寄せ付けない抜きん出た走行性能と、万人受けする洗練されたデザインで、瞬く間にマツダの基幹車種に上り詰めました。
ちなみに、デビューした年には日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
2012年、2013年と2年連続でSUVの販売台数No.1を獲得するほど大ヒット車となっております。
また、2017年2月にフルモデルチェンジをしましたが、いろいろな面で更なる進化を果たしています。
特にディーゼルモデルは、静粛性という点において、VWやBMWのクリーンディーゼル車より優れており、日本における、ディーゼルエンジンへのネガティブイメージを払拭するのに寄与しました。
また、2017年度前期自動車アセスメント(JNCAP)予防安全性能評価において、最高ランクのASV++を獲得しており、「走り」「安全性能」「デザイン」と、三拍子そろったSUVとなっています。
CX-5のスペック (ディーゼル)
車重:1,620kg
エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
エンジン最高出力:(kW[ps]/rpm)140[190]/4,500
エンジン最大トルク:(Nm[kgm]/rpm)450[45.9]/2,000
トランスミッション:6速AT
JC08もード燃費:19.0km/L
安全装備
- 「衝突被害軽減ブレーキ」 対車両+対歩行者
- 「追従式クルーズコントロール」 全車速追従
- 「安全運転支援」 前方誤発進抑制、後方誤発進抑制、オートハイビーム、車線逸脱警報、標識認識
CX-5試乗レポ(ディーゼル・4WD)
運転席に乗り込んですぐに感じる、カッチリとした感覚。
この雰囲気はドイツ車に近い感覚です。
アイポイントが高く、視認性に優れ、大きめの車体の割には運転しやすい感じを受けます。
ただ、後方は死角が大きく、慣れるまで車庫入れは注意が必要かもしれません。
運転に自信のないかたは、オプションのアラウンドビューモニターを付けるといいでしょう。
インテリアはかなり上質で、しっかりと作り込まれています。
カッチリとした感覚と相まって、まるでプレミアムカーのような感覚を味わえます。
次に、エンジン始動ですぐに気づくのが、静粛性能です。
ディーゼルエンジンの音は、エアコンを切って、オーディオも切って、初めて感じるという程度で、本当に静かです。
先日最新のBMW X3の20Dに試乗しましたが、それよりも遥かに静かだと感じました。
ステアリングフィールは、非常に軽快。
軽すぎてフラフラということもなければ、アソビもなく、素直なのも好印象。
ボディー剛性が強く、操舵の正確な感じはトヨタのCH-Rに近いですね。
また、直進安定性も満足のいく結果です。
足まわりは固めですが、「ピシッとしていてこれくらいがちょうどいい」という感じ。
路面の入力は上手に処理してくれます。
そして、パワーについてですが、試乗コースに長めの上り坂があり、アクセルをしっかりと踏み込んでみました。
すると、2018年のマイナーチェンジで、更にパワーアップしたディーゼルエンジンが、低回転域から強烈なトルクを発生させて、気持ちよく坂を登っていきます。
やはりパワーは、運転が楽しいと思う為の重要なファクターなのだと改めて感じました。
実はCX-5は何度も運転させてもらっているのですが、乗る度に「やっぱりいい車だな」と感じます。
それだけ完成度の高い良い車ということなのだと思います。
CX-5のセールスポイントは?
- 日本車ばなれした走行性能が魅力
- 走るよろこびを存分に味わえます
- 安全装備に関して第三者機関から最高評価を取得
- ラゲッジスペースもかなり広い
- ミニバンから買い替えを検討しているファミリー層にピッタリ
そして、
ディーゼルモデルは、燃費もいいし、燃料代も安いので、オサイフにも優しいのも魅力的!
CX-5の弱点は?
ボディーサイズがわりと大きいので、狭い路地でのすれ違いは大変かもしれません。
そして、アラウンドビューモニターなどのオプションを入れると、値段がマツダ車らしからぬ金額になるところがデメリット。
比較のまとめ
エクストレイルは、お手頃の金額で先進装備が手に入るところと、使い勝手の良さが光ります。
ただ、走りの質に関しては残念な結果となっています。
対してCX-5は、エクストレイルに比べると多少本体価格が高いのですが、走行性能が抜きん出ていて、それ以外にも、先進安全装備、デザイン性、ディーゼルの経済性など、全てにおいて満足のいく結果となりました。
ということで、OTTOが独断と偏見で決める、「エクストレイル」vs「CX-5」の勝者は…
マツダCX-5の勝利とさせていただきます!!
値引き額の相場について
実際にディーラーで購入する際の値引きの目安ですが、
- エクストレイルは14万円~28万円
- CX-5は8万円~16万円
のようです。
ここから更に安く購入する方法は、ズバリ今乗っている車を高く売却して購入資金に充てる、ということです。
一括査定で買取り額が増えてくれたら、その分CX-5やエクストレイルも買いやすくなりますからね^^
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