先日納車したばかりのXC90が……、わけあって入院する事になりました。
入院期間は3週間ほどの予定です。
その間の代車として2015年(平成27年)式のボルボV40 T4をディーラーにお借りする事となったのですが、乗ってみてビックリ!
想像以上にとても良い車でした。
という事で、今回はボルボのV40実力をレビューしていきたいと思います。
ボルボV40とは
現行の2代目ボルボV40は、ジーリーフォールディングスの傘下となってから初となる新型車として、2012年にジュネーブモーターショーにて世界初公開されました。
日本で販売開始されたのは翌年の2013年で、そのハイセンスなデザインと世界最高レベルの安全装備が269万円から手に入ることもあり、大人気となりました。
ボルボV40はいわゆるCセグメントと呼ばれるサイズの車ですが、日本ではCセグメントの輸入車が大変人気があり、「VWゴルフ」「メルセデス・ベンツAクラス」「アウディA3」「BMW 1シリーズ」と、競合がひしめくマーケットとなっています。
そんな厳しいマーケットで堂々と渡り合っているボルボV40。
とても興味深い車ですよね。
ボルボV40レビュー

ボルボのラインナップでは唯一乗った事がなかったV40。
前々から気になっていたので、3週間も借りられて逆にラッキー。
鍵を受け取り、嬉々として運転席に乗り込みます。
ドアは非常に重厚感がありますね。
この感じは輸入車特有で高級感を感じます。
ドアが閉まる音も、バン!という安っぽい感じではなく、バフッという感じのいい音です。
ボルボのシートはもともと定評がありますが、V40のシートもやはり良いですね。
背中やお尻が接する面の圧が、均一化されているような感覚があり、疲れを感じません。
さすが、整形外科医のイスを参考にしているというだけありますね。

この世代のボルボの特徴である、単眼のスピードメーターもとてもカッコいいですね。
テーマが3種類用意されており、気分によって色や構成を変えることができる点も遊び心があってGoodです。
ステアリングホイールを握ると、手に馴染む感じがハッキリと伝わってきます。
本革巻きの質感も良いのですが、ステアリングホイールの形状も考え抜かれており、10時10分付近のポジションは円の内側に若干の張り出しがあり、親指や親指の付け根の腹の部分にフィットします。

また、8時20分のポジションは円の外側にわずかな張り出しがあり、小指とその付け根付近に掛かるように計算されているのです。

なので、ステアリングホイールのどの部分を握っていてもしっかりと手にフィットする感覚があり、とても気持ちが良いのです。
エンジンをかける時に、キーを専用の差し込み口に挿してからでないと、スタートボタンを押してもエンジンがかからない点は少々煩わしく感じます。

こういうのは、キーをポケットに入れたままでエンジンをかけられる事に意味があるわけで、キーを出して専用の差し込み口に挿入してからでないとエンジンがかからないとう仕様は、キーを鍵穴に差し込んでキーを回してエンジンをかける動作とほぼ同じ手数を要するわけですから、スマートじゃないというか、あまりキーレスの意味がなくなってしまいますよね。
エンジンをかけて、アクセルを踏むと、すぐに気づくのが、その力強さです。
低回転域から非常に太いトルクが湧きだしてきて、パワー制御に慣れるまでに少々時間を必要としました。
VWゴルフのGTIに試乗したときの感覚を思い出しますが、GTIはもう少しおとなしかったと記憶しています。
ボルボといえば、世界最高峰の安全技術と、心温まるスカンジナビアンデザインがすぐに思い浮かびますが、キャラクターのギャップにちょっと面喰ってしまいました。
ステアリングは、この世代のボルボ共通ですが、少々重めです。
この辺は好みによりますが、わたしはもともと重めのステアリングが好みなので、まったく気になりませんが、昨今の車のステアリングは本当に軽いものが多いので、女性はもしかしたら初めは運転しづらいと感じるかもしれませんね。
ちなみに、うちの嫁もはじめは違和感を抱いていたようですが、先日「だんだんクセになってきた」と言っていましたよ。
ステアリングの操作感は重めですが、実際の車の曲がりは非常にシャープで、意のまま感もしっかりと感じられるので、とても気持ちいいです。
このパワー感と、アジリティー(機敏さ)は、まさに本格派のホットハッチと言っても過言ではないと思います。
ちなみに現行のV40はシャシーが1世代前のものですから、XC40で採用されている新世代プラットフォームであるCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)を使ったV40を見てみたかったですが、V40は現行のもので生産終了のアナウンスがされましたね。
とても残念です。
乗り心地に関しては、2015年式のV40は、2013年のデビュー時のシャシーと違うシャシーを使っているようで、デビュー時と比べると硬さはじゃっかん緩和されたようですね。
感想としては非常に上質な乗り心地です。
足回りも、Cセグメントとは思えないほど「どっしり、しっかり、滑らか」で、プレミアムコンパクトの名にふさわしい仕上がりになっています。
6速デュアルクラッチの変速の感じもとても気持ちいいです。
走り出しにアクセルを強めに踏み込んだときは、デュアルクラッチ特有のギクシャク感がでますが、日常使いでアクセルを踏み込むシチュエーションはそんなにないでしょうから、その辺は気にする必要はないでしょう。
ちなみに、アダプティブクルーズコントロールは、ストップ&ゴーまでやってくれるタイプですから、渋滞時が非常に楽になりますね。
ただし、パイロットアシストは1世代前のものなので、車線の真ん中を走る機能はありませんので注意が必要です。
ただ、ほとんどの車が車線の真ん中を走る機能は非搭載ですから、そこまで悲観する必要はないでしょう。
【V40中古が狙い目!】まとめ
【VOLVO V40】 ※2020年3月時点 | 新車価格 | 中古価格 |
---|---|---|
T2 Kinetic | 304万円 | 148~238万円 |
T3 Kinetic | 345万円 | 148~279万円 |
T3 Tack Edition | 374万円 | 229~311万円 |
T3 Momentum | 391万円 | 128~308万円 |
T3 Inscription | 421万円 | 159~268万円 |
T3 Classic Edition | 435万円 | 259~349万円 |
T5 R-DESIGN Final Edition | 477万円 | 363.0万円 |
D4 Kinetic | 375万円 | 188~278万円 |
D4 Momentum | 421万円 | 149~328万円 |
D4 Inscription | 452万円 | 178~349万円 |
ボルボV40は、上質は乗り心地と、スポーティーな走行性能を兼ね備えた傑作と言えます。
プラットフォームが1世代前ですから、新世代ボルボの感覚と比べると、じゃっかんの雑味は感じますが、乗れば乗るほど味わいが出てくる感じがして、とても魅力的です。
そして、V40の良いところは、中古価格が抜群に安い点です。
2015年式のV40だと、状態の良い中古車が150万円前後で出回っており、狙い目となっています。
ボルボは、ディーラーで認定中古車を扱っていますので、V40が気になっている人は是非一度ディーラーへ足を運んでみてください。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べてからディーラーに行くことです。
- 相場を知る事で売却額の交渉ができる
- ディーラー提示額が高いか安いか正しい判断ができる
- 相場額より安く売ってしまうという失敗を避けられる
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
事前に相場額を調べる方法は車の一括査定サイトがおすすめです。
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愛車が高く売れれば、そのぶんV40を買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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