今まで多くの車に試乗させていただきましたが、感じている事といえば、ディーラーによって、営業マンの対応に差があるなという事です。
もちろん、その理由は「人」によるところが大きいのだとは思いますが、それだけではないような気もしており、何と言うかメーカーごとに特徴というか独自のカラーがある気がします。
という事で、今回はディーラー別の営業マンの対応や特徴をレポートしていきたいと思います。
輸入車のディーラーは入りづらい?
国産車のディーラーは入りやすいんだけど、輸入車のディーラーは何だか行きづらいと思っている人は多いのではないでしょうか。
かく言うわたしもそう考えていた一人なので、よくわかります。
わたしはホンダのミニバンから輸入車に買い替えた身ですが、はじめは「足元見られて冷たくあしらわれるんじゃないか」なんて心配で、輸入車のディーラーに行くのにはかなり勇気が要りました。
はじめのうちなんかは直接ミニバンで乗り付けるのが恥ずかしくて、ディーラー近くのショッピングモールにミニバンをとめて、歩いて行ったこともあります。
ただ、輸入車ディーラーの営業さんは非常に紳士的な人が多く、足元を見てくるような失礼な人はまずいません。(厳密に言えば1人いましたがそれは個の問題かと思っています)
ということで、輸入車のディーラーだからと言って身構える必要はまったくありません。
むしろ輸入車ディーラーの対応は非常に丁寧で、飲み物も美味しいものを用意してくれたりするので、慣れてくると輸入車ディーラーの方が行きやすくなったりします。
国産車のディーラーと輸入車ディーラーの熱心度
ディーラーに行ったらガツガツ営業されるのが心配、という人は多いと思います。
それを考えると億劫になり、なかなかディーラーに足が向きませんよね。
わたしの感覚としては、国産車ディーラーはけっこうガツガツ営業をしてくる印象で、「今日決めてくれたら○○」みたいなトークが良く聞かれます。
ただ、契約を保留にして帰って、その後しつこく電話がかかってくるという事はそんなにありませんでしたね。
対して輸入車ディーラーは、今日決めてくれたら的なトークはほとんど聞いたことがありません。
輸入車は、国産車に比べると価格が高いので、そもそも即決する人は少ないというのが理由の一つなのかと思いますが、営業は結構淡泊で助かります。
ということで、しつこく営業されるようなことは、国産車、輸入車ディーラーともに、心配する必要はありません。
どちらかと言うと輸入車ディーラーの方が一歩引いてくれており、距離感が良い感じです。
国産車と輸入車の営業マンの質について
結論から言うと、輸入車ディーラーの営業マンの方が質が高いと感じています。
※あくまでもわたしの主観ですので悪しからず。
それは国産車のディーラーの営業マンの質が高くないという事ではなく、人によりバラつきがあるという事なのですが、輸入車ディーラーの営業マンは知識・対応などバラつきがありません。
この辺はいろいろ複雑な内部事情が絡んでいるのだと思いますが、国産車のディーラーの営業さんには頑張ってほしいところです。
ということで、下記にわたしが実際に試乗した際の対応含めて、メーカー別のディーラーの特徴をお伝えしていきたいと思います。
マツダの営業マン
マツダには4ヶ所のディーラーに行き、それぞれ4人の営業マンの人に対応していただきました。
みなさんとても親切で、優しく対応してくださいました。
自社商品に対しての知識もしっかりしており、試乗車のスペックに関しての質問にもしっかりと回答してくれたので、非常に安心感がありました。
ただ一点、とあるディーラーでCX-8に試乗した際、純正のカーナビが変な挙動をしており、(具体的にはナビ上の車を示す印が、実車にちゃんとついてこず、常にカクカク動いていた)「このナビって初期不良かなんかですか?」と聞いたら、「実はCX-8のナビってこういう感じなんです」というまさかの回答。
正直これが普通というのならば、世に出て良いレベルではないな、という酷いものだったのでビックリしました。
後に違うディーラーでCX-8を乗りなおした際に、それはまったくの不良品であることがわかり、通常のナビはちゃんと機能している点も確認できたのですが、営業さんに対する不信感は拭えなくなりました。
トヨタの営業マン
トヨタには5ヶ所のディーラーに行き、5人の営業マンの人に対応していただきました。
基本的に知識は豊富で質問にしっかりと回答していただきましたが、唯一「プラド」を試乗した際の営業マンの方があまりスペックを覚えておらず、質問に対してことごとく適当に答えていたのが残念でした。
結局知りたい情報は店舗でカタログを開き自分で読み込んで集めましたが、その担当さんの名刺に係長という肩書がついていたのがとても気になります。
ただ、その他の営業さんはとても良かったです。
鍵だけ渡されて、「好きなところを好きなだけ走ってきてください」という営業マンもいて、とても楽しい経験をさせていただいた店舗もありましたよ。
日産の営業マン
日産の営業マンは3ヶ所とも知識豊富で優秀でした。
チャイルドシートの貸し出しがあったのも嬉しいポイントです。
アポなしの試乗も気持ちよく受けていただきました。
特に気になる点もなく、教育が行き届いている印象でした。
ホンダの営業マン
ホンダのディーラーには3ヶ所、3人の営業マンの方に対応していただきました。
そのうちの1人営業マンの人の対応が気になるものでした。
ハイブリットのステップワゴンに試乗した際にハイブリットシステムについて質問したのですが、カタログ内容と違う回答をしていたり、試乗コースが入り組んでおり道も混んでいたので「加速の感じが確認できないのが残念ですね」というような話をしたら、「普段の街乗りではアクセルを踏み込むことはないでしょうから、問題ないんじゃないですか」という回答をされました。
加速性能は試乗の際に確認しておきたいポイントの一つですし、休みの日は普通に高速道路も利用しますよ?と言いたかったです。
ユーザーに寄り添いきれていない対応だなと思いました。
実は元々ホンダのミニバンに乗っており、買い替えを検討した当初はホンダ車が候補の筆頭だったので、この対応は正直ショックでした。
ちなみにこの担当さんの肩書は主任となっていました。
その他の2人の営業さんはとてもいい感じでした。
BMWのジーニアス
BMWのディーラーって敷居が非常に高く感じて入りづらいんですよね。
と、わたしもはじめは思っていましたが、行ってみると全然そんな事はありません。
BMWのディーラーのスタッフさんの対応の良さはネットの口コミでも評判です。
わたしはよく「BMW GROUP Tokyo Bay」を利用させていただいておりますが、そこには、説明専門のスタッフである「ジーニアス」という人がおり営業色ゼロの対応をしてくれます。
試乗の手配や車両の説明までキッチリしてくれるので、正にプロフェッショナルという感じで、身を委ねられます。
受付の人や、整備スタッフの人の笑顔の対応もとっても素敵です。
フォルクスワーゲンの営業マン
フォルクスワーゲンのディーラーには5ヶ所に訪問しましたが、どこへ行っても均一化された丁寧な対応を受けることができました。
基本的にはチャイルドシートの貸し出しはしていないようなのですが、探してきてくれて使わせていただいたり、営業さんが手一杯のときは整備スタッフの人が同乗して試乗させていただいたりしました。
また、高速道路が近いディーラーでは、高速道路の試乗を希望した際に、快く受けてくださったりと、とても柔軟な対応をしていただきました。
日本車のディーラーで高速道路を走らせてくれるところはおそらくないと思います。
そして、何度か足を運んで顔を覚えてくれると、鍵だけ渡されて、「自由に乗ってきてください」と言っていただけるようになり、とても嬉しかったことを思い出します。
柔軟さで言ったらナンバーワンかもしれませんね。
アウディの営業マン
ホンダのミニバンに乗っていたわたしが、初めて猛烈に欲しいと思った輸入車が、アウディのQ7でした。
いろいろ調べて、近場のアウディに試乗を申込み、いざ訪問してみて……大変傷つきました。
完全に足元を見られたんでしょうね。
試乗後は普通見積もりだったりカタログを見ながら説明だったりになるはずですが、その営業マンの態度は、終わったらさっさと帰ってください、とでもいうような感じで、その日はそそくさと帰る感じになりました。
そして後日、再度来店の予約をネットで入れたんですが、今度は返事もこなくなってしまったのです(笑)。
その後、違う店舗のとても親切な担当さんにお世話になりましたが、そのときの経験は今でも若干トラウマになっています。
はじめはQ7がどうしても欲しかったのですが、結果としてボルボのXC90を購入する事になったのは、そのときの経験が大きいような気もします。
たぶんアウディどうのこうのよりも、たまたま変な担当さんに当たってしまったという事なんでしょうけどね。
ボルボの営業マン
ボルボは3ヶ所に行き、2人の営業マンと1人の営業ウーマン(セールスレディ?)のかたに対応していただきました。
結論から言うと、ボルボのディーラーの対応は最高です。
対応してくださる営業さんだけではなく、店舗全体の雰囲気がとても良いのです。
プレミアムカーを扱うディーラーとは思えないような温かみのある空間を提供してくれるので、肩ひじ張らずにリラックスできます。
また、営業マンは知識豊富で、自社の車に自信を持っている事が伺えるようなプレゼンテーションを受ける事ができ、とても安心できます。
ちなみに、車両に関する質問をすると、100%回答にプラスして、それにまつわる小ネタも披露してくれるので、その話術に引き込まれていきます。
どこの店舗に行っても均一のサービスを受けることができるのもいいですね。
とある店舗では女性の営業さんがついてくれたのですが、本当に頼もしかったです。
ボルボの車の性能はもちろんですが、温かみのあるブランドイメージ、営業さんの優しさや頼もしさに触れ、嫁もわたしもボルボの大ファンになってしまいました。
そしてボルボのオーナーになりたいと強く考えるようになったのでした。
いかがだったでしょうか。
上記はわたしが訪問したディーラーの一部ですが、全体的にはやはり輸入車ディーラーの対応の質が高い印象です。
ただ、受ける印象のほとんどは個人に紐づくものですので、どちらが良いとか悪いとかの判断は一概にできるものではありません。
また、上記はあくまでもわたしの主観にもとづく感想ですから、気になる車があるようでしたら、是非ディーラーに行ってみる事をおすすめします。
ちなみに、わたしはボルボに何度も足を運んだ結果、XC90のインスクリプションの中古を破格の値段で購入する事ができました。
その話はまた別の機会でお話させていただきますが、ネットでは決して出回る事がない車の情報もディーラーでは提示してくれます。
ということで、気になる車がある人は、是非ディーラーに行って話を聞いてみてくださいね。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べてからディーラーに行くことです。
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
事前に相場額を調べる方法は車の一括査定サイトがおすすめです。
愛車が高く売れれば、そのぶん欲しい車を買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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