ホンダのミニバンからカッコいいSUVへの買い替えを計画して、あれこれと試乗を重ねて辿り着いた最高の1台であるボルボXC90。
惚れ込んで買ったのはいいのですが、実際にマイカーとして使ってみると、試乗時には気付かなかった細かいところに気付いてきます。
(もちろん良いところも悪いところもあるわけですが)
という事で、今回は購入後1ヶ月間じっくりとXC90を乗ってみての率直な感想を記していきたいと思います。
ちなみに今回の内容は、基本的にXC60やV60、またXC40など、他のボルボ車種にも当てはまる事だと思いますので、XC90以外のボルボ車を検討している人も参考にしていただけたら幸いです。
SENSUS(センサス)について
SENAUSとは、エンターテイメント機能やナビゲーションなど、さまざまな各種機能を、物理ボタンではなく、9インチの大型タッチスクリーン式センターディスプレイに集約したシステムです。
大きくて操作しやすいアイコンが画面上に表示されるので、直感的に操作できますから、10分程度いじれば大体の使い方は理解できるでしょう。
また、タブレットを操作するように、各種設定をサクサク変更できるので、非常にスマートです。
見た目もそうですが、それを操作する動作までもがデザインの一部として計算されているような気がして、新世代ボルボの徹底した作り込みに改めて驚かされます。
ただ、物理ボタンを極限まで絞っているので、「この機能は物理ボタンを付けてほしかったな」というようなものもあったりします。
例えばですが、個人的には360°アラウンドモニターの物理ボタンは付けてほしかったです。
バックでの駐車時は、自動的に360°アラウンドモニターに切替わるからいいのですが、頭から駐車するときは、センターディスプレイを2手くらい触る必要があるので、ちょっと煩わしいのです。
車体が大きいので、頭からの駐車で、車庫へきっちり一発で入庫するには360°モニターを起動させると非常に楽になりますから、個人的には物理ボタンが欲しかったですね。
ただ、この辺は人によっての好みにもよりますし、2手の操作もすぐに慣れますから、そこまでの問題ではないでしょう。
また、アイドリングストップの解除ボタンもあった方がいいと思います。
アイドリング後の再始動は非常にスムーズで、ショックも殆どなく快適なのですが、バックで駐車するときなど、車を切り返して操作するような場合に、いちいちアイドリングストップ機能が働くのが煩わしいですね。
解除する場合は、モニターの操作に2手ほどあり、ちょっと不便です。
ただ、機能を極限までタッチパネルに集約したことで、この美しいコックピットが生れている点を考えると、ぜんぜん我慢できるレベルだと思います。
ボルボXC90居住性について
ボルボはもともとシートの評価がとても高いですが、新世代ボルボのシートは特に最高で、他のプレミアムセグメントの車のものと比較しても座り心地は一番良いのではないでしょうか。
整形外科医のイスを参考に作られたというシートは、長時間のドライブでもまったく疲れません。
わたしは腰痛持ちなのですが、1日中乗っていてもまったく腰回りが痛くならないのです。
ちなみに、仕事中は軽自動車で移動しているのですが、すぐに腰が痛くなるので、ちょくちょくコンビニに駐車して、伸びをしたり、腰を回したりして休憩を余儀なくされています。
という事でボルボのシートは非常に優秀なのですが、何が素晴らしいって、新世代ボルボのシートは、XC60、V60、XC40など、車格に関係なく全てフラッグシップモデルであるXC90と同じシートを使っている事です。
わたしはボルボのこういうところが本当に好きです。
ちなみに、インスクリプションというグレードには、前席にマッサージ機能もついていますから、もう至れり尽くせりですね。
ボルボXC90 2列目3列目シートについて
大きな車ですから、2列目もゆとりがあり非常に快適です。
そして座り心地もやはり最高ですね。
ちょっとロードノイズを前席よりも感じる気がしますが、街乗りでは気になるレベルではありませんので、快適である事に変わりはありません。
そして嬉しいポイントは、2列目シートの真ん中の席が、標準でインテグレーテッド・チャイルドシートになっており、4歳~6歳程度のお子様がいる場合は、キッズシートを持ち込まなくてもそのまま乗り込めてしまう点です。
3列目シートは、SUVの中では1、2を争う広いスペースを確保しています。
公式発表では、身長170cmの人が余裕を持って乗り込めるとなっており、ちょうどわたしが身長170cmなのですが、実際に乗ってみた感想としては、普通にロングドライブにも耐えられそうだなと感じました。
足回りにゆとりはありあませんが、シートが良いので、疲れが軽減されている感じがします。
また、ちょっとした小物入れやドリンクホルダーもあり、しっかりとした居住性能を備えており、エマージェンシー的な扱いではない事が伺えますね。
ちなみに、静粛性もしっかりとしていますから、1列目の乗員との会話もちゃんと成立する点も嬉しいポイントです。
シートに乗り込むときの2列目シートの操作も簡単で、乗り込み口も広いので、とても乗り込みやすいです。
ただ、1列目のシートを後ろまで下げた状態だと、2列目シートが引っ掛かってしまい、うまく2列目シートを動かせません。
3列目に人を乗せて、2列目シートを元のポジションに戻そうとしたときに「アレっ?シートが動かない!」なんて事がありますので、そんなときは冷静に、1列目のシートを前に出してあげましょう。
ボルボXC90 燃費について
乗っているXC90はT6インスクリプションのポールスターです。
JC08モードの燃費は、12.5km/Lとなっていますが、1ヶ月乗ってみて判明した実際の燃費は、ドライブモードがコンフォートの状態だと、街乗りで7.1km/L。
エコモードの状態だと、8.5km/L程度でした。
このクラスの車としては、非常に優秀なことがわかります。
ちなみに、高速道路での燃費ですが、千葉~大阪間の540kmを走行した際は16.1km/Lと、かなり優秀でした。
すばらしい!!
まとめ
今回は、XC90購入後1ヶ月経過してからの率直な感想をお伝えしました。
ただこれはあくまでもわたしの主観ですから、1個人の感想としてインプットしていただけたら幸いです。
そしてこの事前情報を持って、是非一度ボルボディーラーに足を運び、実車に試乗してみてください。
見え方がだいぶ違ってくるはずです。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べてからディーラーに行くことです。
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
事前に相場額を調べる方法は車の一括査定サイトがおすすめです。
愛車が高く売れれば、そのぶんXC90を買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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