日産ノートは、いま日本で一番売れているコンパクトカーです。
2019年の登録車販売台数は、なんと11万8472台にものぼり、あのトヨタ プリウス(12万5587)に次いで2番目の販売台数を記録しました。
ちなみに、同じ日産の、2019年一番売れたミニバンである「セレナ」の販売台数が9万2956台ですから、ノートの売れゆきが際立っていることがわかりますね。
では、ノートがここまで売れる理由とは、いったいどんなところにあるのでしょうか。
購入した後に「失敗したー」ということがないように…
- ノートの基本スペック
- ノートの特長と魅力
- グレード比較
- わたしが選ぶとしたらズバリこのグレード
- ノートを簡単に安く購入するテクニック
上記の5つについて解説していきます。
この記事は10分ほどで読むことができます。
正しい車種選びをする事で購入後の後悔もなくなりますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
日産ノートの基本スペック

ボディサイズ
ノートのボディサイズは、全長4,100mm×全幅1,695mm×1,525mmとなっており、最小回転半径は4.7~5.2mとなっています。
サイズ感もコンパクトですから、運転していて小回り性能に不満を感じるシーンはないでしょう。
トランスミッションは、MT(マニュアル)の設定はなく、ガソリン車はすべてCVTとなっています。
パワートレイン
次にパワートレインですが、ノートには3種類のパワートレインが用意されています。
ガソリン
最高出力79馬力、最大トルク106Nm
ガソリン+SC(スーパーチャージャー)
最高出力98馬力、最大トルク142Nm
※SCとは、簡単に言うと圧縮した空気をシリンダーに送り込み、燃料を燃えやすくしてより多くのパワーとトルクを得るシステム
e-POWER
- 最高出力79馬力+モーター109馬力(4WDの場合更にリアモーター+4.8馬力)
- 最大トルク103Nm+モーター254Nm(4WDの場合更にリアモーター+15Nm)
e-POWERとは、エンジンで発電して、モーターだけで走るまったく新しいハイブリットシステムとなっており、e-POWER搭載車は、自ら発電する電気自動車とも言えます。
エンジン別燃費
- ガソリン:23.4km/L
- ガリン+SC:26.2km/L
- e-POWER:2WD 34.0km/L 4WD28.8lm/L
となっています。
日産ノートの特長と魅力

ノートの最大の特長にして最大の魅力は、ズバリe-POWERです。
e-POWERとは、搭載されているエンジンは発電のみに徹して、走行はすべてモーターの力で走るシステムなのですが、このe-POWERシステムがあることで、ノートは他のコンパクトカーにはない、唯一無二の走りを手に入れています。
わたしも実際に試乗しましたが、率直な感想として本当に感動しました。
まず、モーターだけで走るということは、アクセルを踏んだ瞬間に最大トルクを発揮しますし、車内は非常に静かということになります。
気持ちの良い加速と高い静粛性は、高級車にはなくてはならない要素なわけですが、この2点を備えたノートは、それだけでも他のコンパクトカーに比べて頭一つ抜けた感じです。
そしてもう一つのe-POWERの特長が、「e-POWER Drive」というシステムで、いわゆる「1ペダルドライブ」といわれるものなのですが、
簡単にいうと、減速したいときはアクセルを緩めるだけで強い減速力が発生し、最終的に停止まですることができる(安全のため完全停止にはフットブレーキを踏む必要あり)システムで、これが実におもしろいのです。
まったく新しい運転感覚なのでまず運転していて楽しいというのもあるのですが、右足をアクセルとブレーキ間で踏み換える動作が減るだけで、ここまで運転が楽になるのかと驚かされました。
この感覚はしょうじき文章では伝わらない点だと思いますので、ぜひディーラーで体験してほしいですね。
日産ノートの安全支援装備
ノートはさまざまな安全支援系の装備が、最廉価グレードである「e-POWER S」以外に標準装備されています。
主な安全支援系装備は、
- インテリジェント エマージェンシーブレーキ
- 車線逸脱警報
- 踏み間違い衝突防止アシスト
- フロント&バックソナー
- ハイビームアシス
- インテリジェント オートライトシステム
その他、
e-POWER S以外のグレードであれば、
- インテリジェントクルーズコントロール
- インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム
- インテリジェント アラウンドビューモニター
- インテリジェントルームミラー
をオプションとして選択できるようになります。
日産ノート グレード比較
e-POWER | 2WD | FOUR(4WD) |
---|---|---|
e-POWER S | 1,937,100円 | – |
e-POWER X | 2,059,200円 | 2,279,200円 |
e-POWER MEDALIST | 2,396,900円 | 2,616,900円 |
e-POWER X シーギア | 2,301,200円 | 2,521,200円 |
e-POWER AUTECH | 2,306,700円 | 2,526,700円 |
ガソリン | 2WD | FOUR(4WD) |
---|---|---|
S | 1,447,600円 | – |
X | 1,552,100円 | 1,772,100円 |
X DIG-S | 1,799,600円 | – |
MEDALIST X | 1,766,600円 | 1,986,600円 |
MEDALIST | 2,130,700円 | – |
X シーギア | 1,827,100円 | 2,047,100円 |
AUTECH | 1,777,600円 | 1,997,600円 |
※価格は2020年5月時点の公式サイトから参照
日産ノートのグレードは、非常に数が多くわかりづらい構成となっています。
パワートレインや駆動方式・特別仕様をすべて見ていくと30種類以上もあるので、この記事ではなるべくわかりやすくグレードを比較していきたいと思います。
まず、日産ノートのグレードを大きくわけていくと、
- エントリーグレードの「S」
- スタンダードグレードの「X」
- 最上級グレードの「MEDALIST メダリスト」
- 特別仕様車の「C-GEAR シーギア」・「AUTECH オーテック」
に分けられます。
そして、パワートレインは「ガソリンモデル」とハイブリットモデルの「e-POWER」の2種類あり、
さらに駆動方式が2WDと4WDの「FOUR」を選べるようになっています。
※「S」と、ガソリンのスーパーチャージャー搭載モデル「X DIG-S」は2WDのみ
次にそれぞれのグレードの特長をみていきましょう。
エントリーグレードの「S」
Sグレードは、ノートのエントリーグレードとなっており、価格帯が1番安く設定されています。
また、e-POWER Sは、ノートで唯一安全支援系の装備が付いていませんので注意が必要です。
駆動方式も2WDのみとなっており、とにかく安い価格でノートを手に入れたいという人におすすめのグレードです。
スタンダードグレードの「X」
Xグレードは、ノートのスタンダードグレードとなっており、Sに快適装備を充実させたグレードとなっています。
Sグレードからの主な変更点は、
- フロントガラスやリヤサイドガラスがUVカットの他に断熱機能も追加されてくる
- リアとバックドアのガラスがプライバシーガラスに変更
の2点になります。
地味ですがこの装備は結構重宝しますよね。
その他、エンジンスタートは今風のプッシュ式になってきたり、ドアミラーがサイドターンランプ付電動格納式になったりと、満足度が非常に高くなってくるのが特徴です。
SとXの価格差は、ガソリンモデルで104,500円、e-POWERモデルで122,100円となっており、装備の充実度を考えるとそこまで高いとは感じませんね。
ちなみに、Xグレードにはもう一つ、ガソリン仕様車にスーパーチャージャー搭載の「X DIG-S」というグレードもあります。
スーパーチャージャーが搭載されることにより、最高出力が19馬力、最大トルクが36Nmアップしています。
XとX DIG-Sの価格差は、247,500円となっており、結構割高な設定になっています。
最上級グレードの「MEDALIST メダリスト」
MEDALISTとは、ノートにおける最上級グレードの位置づけになっており、インテリアの質感が格段に上がってくるのが特徴となっています。
MEDALIST グレードには、
- Xをベースにした「MEDALIST X」
- X DIG-Sをベースにした「MEDALIST」
- パワートレインがe-POWERの「e-POWER MEDALIST」
の3種類の選択肢があります。
主なMEDALISTの標準装備
- LEDヘッドランプ(MEDALIST Xはオプション)
- 本革巻きステアリング
- ジャカード織物・合皮コンビシート(オプションで合皮シートも選択可能)
- フロントメッキバンパー
- ヒーター付きドアミラー
- インテリジェント クルーズコントロール
- インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)
内外装の質感が上質になるのに加え、ぜひとも付けたい装備であるインテリジェントクルーズコントロールとインテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)が標準装備となってくる点は非常に嬉しいポイントといえます。
XとMEDALIST Xの価格差は214,500円
X DIG-SとMEDALISTの価格差は331,100円
e-POWER Xとe-POWER MEDALISTの価格差は337,700円
価格差をみると結構開きがあるように感じます。
ただ内容的には申し分ない装備が付きますので、個人的には許容範囲内かと考えます。
特別仕様車「C-GEAR シーギア」

シーギアは、今はやりのSUVテイストのグレードとなっており、内外装に専用パーツがついてきます。
非常にアクティブな印象になっており、他とまったく違ったノートに仕上がっています。
装備に関しても、
- スーパーUVカット断熱ガラス
- LEDヘッドランプ
- ハイビームアシスト
- サイドターンランプ付電動格納式ドアミラー
- プッシュ式オートエアコン
- 各種安全支援系装備(インテリジェントクルーズコントロールとインテリジェントLIはオプション)
が標準装備となっており、とても充実しています。
特別仕様車「AUTECH オーテック」

AUTECHとは、専用のパーツで上質に仕立て上げた装いに加え、走りの質感も専用チューニングによって向上した特別仕様車となっています。
何より見た目がカッコいいのでこれだけでも購入の決め手となりそうですが、加えて走りの質感もスポーティーな仕上がりになっているということで高い所有感を得られそうです。
とにかく目立ちたい人にはうってつけのグレードと言えそうです。
装備に関してもシーギア同様に充実装備となっています。
わたしが選ぶとしたらずばりe-POWER MEDALIST 2WD

まずパワートレインは、e-POWERしか考えられません。
e-POWERが作り出す独特なドライバビリティは、唯一無二のフィーリングとなっており、一度運転すれば虜になること間違いなしです。
普通のガソリンモデルを選んでしまうと、ノートの魅力は半減するといっても過言ではないでしょう。
そして、グレードは非常に悩みましたが、内外装の上質さに加え、インテリジェント クルーズコントロールと、インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)が標準装備となっている点が決めてとなりMEDALISTを選択。
他のグレードに比べると割高感は否めませんが、e-POWER MEDALISTはリセールバリューが一番高いので、結果として価格差はそんなに気にしないでもいいと割り切りました。
そして駆動方式は、過去に2WDのミニバンでガンガン雪山に行っていた経験上4WDは不要な事を知っており、金額を見ても、4WDと2WDの金額差は220,000円も開いていますので、駆動方式は迷わず2WDとなりました。
ということで、わたしが考える日産ノートのベストバイグレードは、ずばり「e-POWER MEDALIST 2WD」となりました。
日産ノートを簡単に安く購入するテクニック
車を買う際に値引きを引き出すのは、昔に比べると難しくなったと言われています。
特にノートのような人気車種では、大きな値引きを勝ち取るのは事実上不可能でしょう。
営業マンに対して値引き交渉するというのも……ちょっとしんどいですよね。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それはとても簡単なことなんですが、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくこと。
- 相場を知る事で売却額の交渉ができる
- ディーラー提示額が高いか安いか正しい判断ができる
- 相場額より安く売ってしまうという失敗を避けられる
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
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愛車が高く売れれば、そのぶんノートを買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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