2020年3月、日産から新型ルークスが発売されました。
いま日本で一番売れている車のジャンルといえば「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるトール型の軽ワゴンですが、ルークスは日産が放つ渾身のスーパーハイトワゴンと言える仕上がりになっています。
実際に新型ルークスは、このジャンルにおいて絶対王者である「ホンダN-BOX」をも喰う存在になるのでは?
という声も方々で聞こえてきますが、その理由はいったいどんなところにあるのでしょうか。
今回はこの5つについて解説していきます。
この記事は10分ほどで読むことができます。
正しい車種選びをする事で購入後の後悔もなくなりますので、良かったらぜひ最後までご覧ください。
すでに今、気になっているグレードがある!という方は目次から飛ぶこともできます^^
【日産ルークス】基本スペック
ルークスのサイズですが
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,780~1,800mm
最小回転半径は4.5m(15インチタイヤの場合は4.8m)となっています。
競合の「ホンダN-BOX」のサイズが
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,790mm~1,815mm
となっており、全高がわずかに低いことがわかります。
【日産ルークス】パワートレイン
日産ルークスのパワートレイン(エンジン)には、
・スマートシンプルハイブリッド
・スマートシンプルハイブリッド+ターボエンジン
の2種類のパワートレインが用意されています。
デイズにあった自然吸気エンジンのみのパワートレインは廃止されましたね。
スマートシンプルハイブリッドのエンジンスペック
最高出力52馬力+モーター3馬力
最大トルク60Nm+モーター40Nm
WLTCモード燃費18.8km/L~21.2km/L
スマートシンプルハイブリッド+ターボエンジンのエンジンスペック
最高出力64馬力+モーター3馬力
最大トルク100Nm+モーター40Nm
WLTCモード燃費16.8km/L~19.2km/L
【日産ルークス】便利機能や魅力
ルークスの魅力は、何といってもプロパイロットです。
プロパイロットとは、いわゆる「アダプティブクルーズコントロール」+「レーンキープアシスト」の機能となっており、この性能がスーパーハイトワゴンの競合他車と比べてもダントツで優秀なのです。
例えば、絶対王者「ホンダN-BOX」の前車追従オートクルーズが、完全停止できないのに対して、ルークスのプロパイロットは完全停止できるだけでなく、高速のレーンキープ性能がずば抜けています。
また、高性能カメラにミリ波レーダーが付いており、走行時に2台先の車の動きを感知して、よりスムーズな追従機能を手に入れています。
しょうじきこの機能だけでもルークスを選ぶ価値はあると思います。
スーパーハイトワゴンBIG3の機能比較はこちら↓
ちなみに後述しますが、プロパイロットを選択するには「プロパイロットエディション」というグレードを選択する必要があり、「S」と「X」グレードでは装備することができないので注意が必要です。
【日産ルークス】充実の収納
ルークスは収納が非常に充実しているのも魅力です。
- ①インストセンタートレイ
- ②インストセンタースライドトレイ
- ③インストセンターロアボックス
- ④カップホルダー(2個)
- ⑤インスト助手席トレイ
- ⑥インストスライドボックス
- ⑦グローブボックス
- ⑧ドアポケット(ボトルホルダー付)
このサイズ感の車で収納も十分というのは非常に嬉しいポイントですね。
ルークスは充実の安全支援装備が標準でついてくる
ルークスに標準装備されてくる安全支援装備は
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
- 踏み間違い衝突防止アシスト
- インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)
- インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)
- インテリジェントDA(ふらつき警報)
- 標識検知機能
- 先行車発進おしらせ
- SRSエアバッグシステム(前席)
- SRSサイドエアバッグシステム(前席)&SRSカーテンエアバッグシステム
があり、競合他車に比べても圧倒的に充実しています。
【日産ルークス】グレード比較
日産デイズのグレードは全12種類用意されていますが、できるだけ噛み砕いてわかりやすく解説していきます。
ルークスは、外観で2つのグレードに分けられます。
- ノーマル:癖のない万人受けする外観のモデル
- ハイウェイスター:専用のエアロパーツを備えた、いかつい顔のカスタムモデル
外観でノーマルとカスタムの2種類のグレードを用意するのは、昨今の軽自動車のグレード展開では主流となっていますが、ルークスもご多分に漏れずといった感じですね。
ただしこの2つのグレードは、後述しますが、「好みの外観を選べばいい」という単純なものではなく、装備できるオプションに差が出てくるので注意が必要です。
2種類のパワートレイン
ルークスには以下の2種類のパワートレインが用意されています。
- スマートシンプルハイブリッド
- スマートシンプルハイブリッド+ターボエンジン
それを踏まえてまとめると、ルークスは下記の12グレードになります。
- 「S」 外観ノーマル+スマートシンプルハイブリッド
- 「X」 外観ノーマル+スマートシンプルハイブリッド
- 「ハイウィエスターX」 外観カスタム+スマートシンプルハイブリッド
- 「ハイウィエスターXプロパイロットエディション」(ハイウィエスターXにプロパイロット+αが標準装備)
- 「ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション」(ハイウィエスターXプロパイロットエディションにターボ追加)
- 「AUTECH」(Xをベースにしたグレードで、専用のパーツを備えた特別仕様車です)
この6種類のグレードにそれぞれ2WDと4WDの駆動方式が用意されているので、ルークスのグレードは6×2で全12種類となっています。
次にそれぞれのグレードの詳細を解説していきます。
「S」グレードについて
Sグレードは、ルークスのエントリーグレードとなっており、一切のムダを排除したグレードになっています。
価格は、2WDで1,415,700円、4WDで1,549,900円となっています。
参考までに、競合のエントリーグレード価格は
- N-BOX 「G」2WD 1,411,300円
- スペーシア 「ハイブリッドG」2WD 1,358,500円
- タント 「L」2WD 1,331,000円
となっていますので、価格だけ見ると競合に比べて一番高くなります。
ただし、上記3車種に比べるとルークスは最後発で、装備も機能も充実しているわけですから割高感は感じません。
Sグレードは、価格は安価ですが、安全支援系装備が非常に充実している点が特長で、安全装備に関しては上級グレードとほぼ同じ装備が標準装備となっています。
重要な安全装備をいまだにオプション設定にしている車種はありますから、この点は非常にプラスポイントですね。
注意点は、安全支援系以外の装備が必要最低限になってくる点で、エンジンはプッシュ式ではなく、従来のキーを差し込んで回すタイプになっている点や、エアコンもダイヤル調整のマニュアル式になっています。
その他加飾もほとんどないため内装がチープになり、所有感は低いかもしれません。
「X」グレードについて
Xグレードは、いわゆるルークスのスタンダードグレードとなっており、装備も充実してくる点がポイントです。
先に述べたとおり、安全支援系装備は下位と上位のグレード差はほとんどありません。
下位グレードの「S」との主な違いは上記画像のとおり、
- プッシュ式エンジンスターター
- タッチパネル式オートエアコン
- ドアミラーにサイドターンランプが装備される
- インテリジェントアラウンドビューモニター
となっており、いっきに車格が上がってくることがわかります。
その他フロントガラスも、紫外線カットの他、IR(赤外線)もカットされるガラスが使用されるので、熱がこもりづらくなってきます。
価格は、2WDで1,546,600円、4WDで1,680,800円となっています。
下位グレードの「S」との価格差は130,900円となっていますが、装備の充実度を考えるとそこまで割高感はありません。
「ハイウェイスターX」について
ハイウィイスターは先に述べましたがいわゆるカスタムモデルとなっており、専用のエクステリアパーツが付いていかつい顔立ちになってきます。
「S」「X」と大きく違ってくる点は、
- ヘッドランプがハロゲンからLEDに変わる
- ホイールがスチールからアルミホイールに変わる
- SOSコールが標準装備になる
などがあり、「X」と比べると、さらに装備が充実してくるのがわかります。
ハイウェイスターXの価格は、2WDで1,734,700円、4WDで1,868,900円となっています。
「X」との価格差は188,100円となっており、ちょっと割高感がありますね。
競合の他車も同じですが、専用エアロパーツがつくカスタムグレードは一気に価格が上がる傾向にあります。
外見以外にも装備が充実してくれば納得なのですが、ルークスにかんしては割高だと感じます。
「ハイウェイスターXプロパイロットエディション」について
ハイウェイスターXプロパイロットエディションとは、上記ハイウィエスターXにステアリングサポート付きアダプティブクルーズコントロール機能の「プロパイロット」が標準装備になってくるグレードです。
また、このグレードから電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールドが標準で装備されてくる点も見逃せません。
ちなみに電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドは、プロパイロットエディション以外のグレードにはオプションでも付けることができませんので、注意が必要です。
その他は、ヘッドランプがプロパイロットエディションから「オートレベライザー付」のLEDヘッドライトになる点や、ハンズフリーオートスライドドアが片側(助手席側のみ)から両側になってくる点がポイントです。
ハイウェイスターXとの価格差は108,900円となっていますが、プロパイロットやその他の追加されてくる装備を考えると、かなり割安といえます。
「AUTECH」
「X」をベースにしたグレードで、専用グリルやエクステリアパーツ、インテリアパーツが装備されてくる特別仕様車となっています。
わたしが選ぶとしたらズバリ!「ハイウェイスターX プロパイロットエディション 2WD」
まず、日産ルークスの購入で一番ポイントとなってくる点は「プロパイロットをどうするか」ということです。
プロパイロットの機能はかなり優秀で、軽自動車の機能としてはダントツの性能を誇っています。
スーパーハイトワゴンのジャンルは、非常に強力なライバルが複数存在しますが、プロパイロットを装備したルークスなら確実にそれら競合に打ち勝てると考えます。
逆に、プロパイロットを装備しなければルークスの魅力は半減してしまうでしょう。
しょうじきルークスじゃなくてもいいのではないか、とさえ思ってしまいます。
ということで、まずはプロパイロットエシションを選択。
次に、ターボをどうするかですが、結論は不要となりました。
そもそも軽自動車ですし、しょうじきターボのちからをそこまで必要としないのと、価格差が89,100円あるので、その分ボディカラーなどの他のオプションに金額をさきたいと考えました。
最後に駆動方式ですが、過去に2WDのミニバンでガンガン雪山に行っていた経験上4WDは不要な事を知っており、金額を見ても、4WDと2WDの金額差は134,200円もありますので、駆動方式は迷わず2WDとなりました。
ということで、わたしが選ぶ日産ルークスのベストバイグレードは、ハイウェイスターX プロパイロットエディション 2WDとなりました。
上記はわたしの主観にもとづく選択になりますので、日産デイズが気になっている人は是非ディーラーへ足を運んでみてくださいね。
ルークスを安く購入する簡単なテクニック
ルークス価格表 | 2WD | 4WD |
---|---|---|
S | 1,415,700 | 1,549,900 |
X | 1,546,600 | 1,680,800 |
ハイウェイスターX | 1,734,700 | 1,868,900 |
ハイウェイスターXプロパイロットエディション | 1,843,600 | 1,977,800 |
ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション | 1,932,700 | 2,066,900 |
AUTECH | 1,747,900 | 1,882,100 |
車を買う際に値引きを引き出すのは、昔に比べると難しくなったと言われています。
特にルークスのような人気車種では、大きな値引きを勝ち取るのは事実上不可能でしょう。
営業マンに対して値引き交渉するというのも……ちょっとしんどいですよね。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べてからディーラーに行くことです。
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
事前に相場額を調べる方法は車の一括査定サイトがおすすめです。
愛車が高く売れれば、そのぶんルークスを買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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