日本において好まれる自動車の条件といえば、ずばり「コンパクトであること」ですが、2019年の2月に、トヨタから「ヤリス」が発売され、大きな注目を集めています。
「ヤリス」とは、言わずと知れた「ヴィッツ(日本名)」のグローバルネームだったわけですが、今回のフルモデルチェンジで、日本でも「ヤリス」に名称が統一されることになりました。
名称の変更は、ヴィッツという車を、フルモデルチェンジで1から見直し、改めて世界最高水準のコンパクトカーに生まれ変わらせるという意味があったようで、メーカーの本気度が伝わってきますね。
実際に販売が開始されてから、もの凄い勢いで売れており、月間販売目標に対して5倍の受注台数があるようです。
新型「ヤリス」がここまで売れる理由とはいったいどんなところにあるのでしょうか。
深堀してみると、ヤリスの魅力がいろいろと判明してきました。
この記事では上記の4つについて解説していきます。
この記事は10分ほどで読むことができます。
正しい車種選びをする事で、購入した後の「失敗したー!あっちのグレードにしておけばよかった」という後悔もなくなってきますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
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ヤリスの基本スペック
まずヤリスのサイズですが、全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mm(4WDは1,515mm)となっており、最小回転半径は4.8m~5.1mと、非常にコンパクトで取り回しが優秀な事がわかります。
日本では、道路状況の関係もありコンパクトな車が好まれますので、ヤリスのサイズ感は日本のマーケットにおいて非常にポジティブです。
トランスミッションは、
ハイブリット車は「電気式無段変速機」。
ガソリン車は3種類あり、
- 6速マニュアル
- ギヤ機構付自動無段変速機(Direct Shift-CVT)
- 自動無段変速機(CVT)
が用意されています。
切り分けとしては、
- 1LのガソリンエンジンのパワートレインにはCVT
- 1.5LガのソリンエンジンにはDirect Shift-CVTと6速マニュアル
という組み合わせとなっています。
ちなみに、Direct Shift-CVTとは、CVTに使われる「プーリー」のほかに、発進用のギアを追加することで、加速の質感を高めた特別なトランスミッションとなっており、「レクサスUX」にも搭載されています。
アクセルの踏み込みに対して加速が遅れてくる「ラバーバンドフィール」を抑えられるのはかなり嬉しいポイントですよね。
燃費はWLTCモードで
- ハイブリット車:35.4~36.0 km/L
- 1.5Lガソリン:21.4~21.6 km/L
- 1.5Lガソリン(マニュアル):19.6 km/L
- 1Lガソリン:20.2 km/L
となっており、1Lガソリンモデルよりも1.5Lガソリンモデルのほうが燃費がいいのがポイントです。
予防安全機能である「Toyota Safety Sense」は基本的には前車標準装備ですが、Toyota Safety Senseを外した最廉価グレードの「X Bパッケージ」というグレードも存在しています。
便利機能や魅力
ヤリスの魅力は何といっても
- 意のままに操れる走行性能
- コンパクトなので老若男女問わず運転しやすい
- 充実の便利装備
です。
今回のフルモデルチェンジで、トヨタ自慢のプラットフォームであるTNGA(トヨタ ニュー グローバル アーキテクチャー)をコンパクトカーとして初めて採用。
低重心&高剛性のボディが、コンパクトカーとは思えないような走りの質感を生みだします。
また、最小回転半径は4.8~5.1mと、非常に小回り性能に優れていますので、運転が苦手という人でも自信をもって運転できる点も嬉しいポイントです。
次にヤリスの便利機能を紹介していきます。
新型ヤリスのおすすめ便利機能といえば、なんといってもDCMという専用通信機が標準装備となっている点です。
これがあることで、ヤリスはコネクティッドカーとして機能するようになり、さまざまな便利機能が使えるようになるのです。
主要な機能としては、ナビに話しかけて検索ができるオペレーターサービスがあるんですが、例えば運転中にオペレーターに、「この周辺で駐車場のあるイタリアンのお店を探して」などをリクエストすると、該当するお店を探してくれて、なおかつ自動的にナビ設定までしてくれます。
その他にもホテルの予約や、飛行機のチケットの予約なんかもやってくれます。
同様のサービスはレクサスでもやっていますが、コンパクトカーのヤリスでこれができるなんて感動です。
その他の便利機能では
↑運転席イージーリターン機能
お好みのシートポジションを記憶させて、簡単操作で素早くシート位置を調整してくれます。
↑ターンシートチルト機能
シートがくるッと回転しながらチルトして乗り降りがラクラク!
などがあります。
ヤリスは、最廉価グレードの「X Bパッケージ」以外は、予防安全装備であるToyota Safety Senseが標準装備となります。
ちなみに、Toyota Safety Sense がついていないX Bパッケージと、一つ上のグレードの車両の価格差は6万円となっており、そこまでの差はありませんので、購入はX Bパッケージ以外のグレードがおすすめです。
グレード比較
【ヤリス】価格表 ※2020年3月時点 | 新車価格 | 北海道地区 | |
---|---|---|---|
X | 1.5L・CVT・2WD | 1,598,000円 | 1,627,700円 |
1.5L・CVT・4WD | 1,831,000円 | 1,860,700円 | |
1.5L・6MT・2WD | 1,543,000円 | 1,572,700円 | |
1.0L・CVT・2WD | 1,455,000円 | 1,484,700円 | |
1.0L・CVT・2WD Bパッケージ | 1,395,000円 | 1,424,700円 | |
HYBRID X | 1.5L・2WD | 1,998,000円 | 2,021,100円 |
1.5L・E-Four | 2,241,000円 | 2,264,100円 | |
G | 1.5L・CVT・2WD | 1,756,000円 | 1,787,900円 |
1.5L・CVT・4WD | 1,954,000円 | 1,985,900円 | |
1.5L・6MT・2WD | 1,701,000円 | 1,732,900円 | |
1.0L・CVT・2WD | 1,613,000円 | 1,644,900円 | |
HYBRID G | 1.5L・2WD | 2,130,000円 | 2,155,300円 |
1.5L・E-Four | 2,338,000円 | 2,363,300円 | |
Z | 1.5L・CVT・2WD | 1,926,000円 | 1,957,900円 |
1.5L・CVT・4WD | 2,124,000円 | 2,155,900円 | |
1.5L・6MT・2WD | 1,871,000円 | 1,902,900円 | |
HYBRID Z | 1.5L・2WD | 2,295,000円 | 2,320,300円 |
1.5L・E-Four | 2,493,000円 | 2,518,300円 |
ヤリスのグレードは
- エントリーグレードとなる「X」
- スタンダードグレードである「G」
- 上級グレードの「Z」
の3種類で構成されており、それぞれにガソリンモデルとハイブリットモデルが用意されています。
ちなみに「X」のガソリンモデルにのみ、予防安全装備Toyota Safety Senseを外した最廉価グレードであるBパッケージが用意されています。
「X」と「G」の違い
まず、GにあってXにない主な装備ですが、
- 3灯式フルLEDヘッドランプ+フルLEDリヤコンピネーションランプ(オプション)
- デジタルメーター
- フロントコンソールのピアノブラック塗装
また、Xのガソリンモデルだけエアコンがオートエアコンではなくマニュアルになります。
ということで、実はXとGは装備自体はほとんど差がありません。
ただし、金額は158,000円も差があります。
「Gにする価値あるの?」と思う人もいるかもしれませんが、実は、Gのみにオプション設定できる装備があります。
それは「コンフォートシートセット」というパック。
内容は
実はこのコンフォートシートセットを選ぶことで、劇的に「いい車感」がでてきます。
コンフォートシートセットの価格は51,700円。
XとGの差額158,000円と合わせると、209,700円となります。
要するに、コンフォートシートセットを選ぶためには、実質209,700円を積まなければならないと言えますね。
ただ、コンフォートシートセットを付けないのならばGを選ぶ意味はあまりありませんので、XとGの実質的な差額は209,700円ということになるかと思います。
ただし、装備の内容を見る限りでは、この差額が高いとは感じません。
しょうじきお金を出してでも欲しい装備が揃っていますからね。
ひとつ残念なのは、このまどろっこしいやり方ですね。
トヨタらしいといえばそれに尽きるわけですが、XとGの価格差を最初からコンフォートシートセット込みで209,700円としていればわかりやすくて良かったと感じます。
「G」と「Z」の違い
次にGグレードとZグレードの違いみていきましょう。
Zから追加される(できる)主な装備は以下になります。
- カラーヘッドアップディスプレイ(オプション44,000円)
- 上級ファブリックシート(合成皮革+ツィード調ファブリックはオプション11,000円)
- ナノイー機能付エアコン
それ以外は、Gグレードでぜひとも付けたいオプションパックだった「コンフォートシートセット」の内容の装備が、Zでは標準装備となります。
GとZの価格差はパワートレインによって違いますが、155,000~170,000円の差額があります。
コンフォートシートセットを付けたGグレードと比較すると103,300円~118,300円の差額となっています。
ということで、決して安い金額ではありませんので、
- ヘッドアップディスプレイ
- シートの質感
- ナノイーエアコン
の装備に魅力を感じる人はZがおすすめですが、逆にそれらにまったく興味がない人はG+コンフォートシートセットでじゅうぶんということになります。
わたしが選ぶとしたらズバリ「HYBRID G」+コンフォートシートセット
その理由は、ヘッドアップディスプレイ、シートの質感、ナノイーエアコンに関しては、あったらいいとは思いますが、そこに10万円は高いと感じました。
逆にコンフォートシートセットの装備はぜひとも欲しい内容だったので、グレードはG+コンフォートシートセットで決まり。
そして、燃費の件もありますが、トヨタ車はリセールのことも考えてHYBRIDを買っておきたいのと、駆動方式は過去に2WDのミニバンでガンガン雪山に行っていた経験上4WDは不要な事を知っており、金額を見ても、4WDと2WDの金額差は208,000円も開いていますので、駆動方式は迷わず2WDとなりました。
ということで、わたしが選ぶベストバイグレードは、HYBRID G+コンフォートシートセットとなりました。
ヤリスを安く購入する簡単なテクニック
車を買う際に値引きを引き出すのは、昔に比べると難しくなったと言われています。
特にヤリスのような人気車種では、大きな値引きを勝ち取るのは事実上不可能でしょう。
営業マンに対して値引き交渉するというのも……ちょっとしんどいですよね。
そんな中で、ヤリスを安く購入する簡単なテクニックがあります。
それはヤリスの割引を勝ち取るのではなく、現在の愛車をより高く売って、ヤリス購入の原資に充てるやり方です。
もし今乗っている車を売って買い替える予定!という方にはディーラーに行く前にやっておけるオススメの事前準備があります。
それはとても簡単なことなんですが、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくこと。
面倒だからディーラー下取りで良い!というのももちろんありです。
ただ、車種によっては30万円以上差が出てくる可能性があるので、相場額だけでも調べておくといいかもしれませんね。
事前に相場額を調べる方法は車の一括査定サイトがおすすめです。
愛車が高く売れれば、そのぶんヤリスを買いやすくなりますし、贅沢なオプションを付けることもできますからね。
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