VW(フォルクスワーゲン)といえば、世界有数の自動車メーカー。
2017年の販売台数はグループで1,074万台と、堂々の世界第1位となっています。
ちなみに2位は、ルノー・日産・三菱連合の1,060万台。3位はトヨタの1,038万台となっています。
2015年に世界を震撼させた「ディーゼルゲート事件」
まだその記憶も新しい中、それでも人気の衰えぬVWとはいったいどんな自動車メーカーなのでしょうか。
オススメ車種についてもあわせてご紹介します。
VWの歴史
有名な話ですが、VWはアドルフ・ヒトラーの国民車計画が元になって発足した会社です。
1930年代、トイツでは自動車は希少品で一般の人には手の届かない物でした。
しかし、同じころのアメリカでは、中流階級の人々の多くが自動車を所有していました。
それは、自動車王と呼ばれるヘンリー・フォードが自動車のライン生産方式を発案して、自動車の大量生産に成功していたからなのです。
自分たちはどの民族よりも優れているという選民思想の強いヒトラーは、フォードを超える自動車生産を実現しようと動き出します。「ポルシェ」の創始者のフェルディナント・ポルシェと手を組んだのです。
ポルシェは何度もアメリカにあるフォードを訪れて、ノウハウを吸収したり、技術者を引き抜いたりしていたと言われています。そして、ドイツのヴォルフスブルクという場所に、フォードの工場をモデルにしつつ、それよりもずっと規模の大きい世界最大の工場をつくりました。
工場ができる前のヴォルフスブルクは何もない街だったといいますが、今では、巨大な企業城下町となっており、現在ヴォルフスブルクの工場だけで6万人の人々が働いているといわれています。
ちなみに、私が働いている会社の従業員は全国で1万5千人いて、そこそこ大きい会社に属しているつもりでおりましたが、1つの町の工場に6万人ですから、まさに足元にも及ばない規模ですね。
ちなみに世界全体ではVWの従業員は60万人を超えるそうです。
そんなVWが世界に広まったのは、全世界にタイプ1(ビートル)が輸出開始された1945年頃からでした。
タイプ1は世界で累計2,153万台も売れて、モデルチェンジなしの4WD車において世界最多記録を持っており、今後もこの記録は破られないだろうといわれています。
VW タイプ1(ビートル)
1960年代に入ると、タイプ1(ビートル)や、タイプ2(ワーゲンバス)の10年、15年落ちの中古車が安価な値段で市場に数多く出回ります。
すると、当時大きなムーブメントを起こしていたヒッピーの、反体制のアイコンとしてVW車は用いられるようになり、一躍脚光を浴びることとなるのでした。
VW タイプ2(ワーゲンバス)
1970年代に入ると、一世を風靡したタイプ1(ビートル)もさすがに時代遅れになってきます。
そこで、タイプ1(ビートル)の後継車として開発されたのが、今も売れ続けている「ゴルフ」です。
1974年の発表当時は、そのずば抜けた走行性能で、多くの専門家や自動車に携わる人の度肝を抜きました。
そして、ゴルフは今でも世界のベーシックカーのベンチマークとして君臨し続けているのです。
ちなみに、ゴルフとは、ドイツ語のDer Golfstrom(メキシコ湾流の意味)からきており、スポーツのゴルフとは関係ありません。
VW ゴルフ
VW車の特徴
VWの元々のフィロソフィーは「Volkswagen. Das Auto」(これが真の車です)でしたが、
ディーゼルゲート事件によりそれを掲げられなくなり、今は「Volkswagen」(国民車)に変更になっています。
そんなVWの特徴ですが、エクステリアは、シンプルなデザインの中に光るセンスがあるという感じでしょうか。
面白味がないなんて言われることもありますが、飽きがこず、時代を超えて愛されるデザインになっています。
何よりあの大きめなエンブレムがカッコいいですよね。子供の頃からずっと憧れのエンブレムでした。
インテリアは、国産車に比べると質感がとても高いです。
スイッチ類もシンプルで、機能的な配置になっており、とても好感が持てます。
また、シートは人間工学をもとに徹底的に研究されており、少し固めの設定が、体圧を分散してくれて疲れづらいのが特徴です。
走行性能は、質実剛健で例えられることが多いですが、その通りだと思います。
飾り気や、とび抜けた特徴があるわけではありませんが、とても優等生の走りをします。
エンジンフィール、走行安定性は文句のつけようがありません。
また、ステアリングフィールは非常に軽快なのが特徴的です。
VWは、一般的な日本車より一段上の走りを提供してくれる自動車メーカーだというのが率直な意見ですね。
ディーゼルゲート事件でネガティブな印象が蔓延したこともありましたが、今は基準をクリアしたディーゼルエンジンがリリースされ、販売台数も世界1位に返り咲いています。
そんなVWですが、人気のドイツ車の中でも手の届きやすい価格帯にあり、輸入車入門としては最適ですよね。
オススメ車種3選
VW ゴルフ
見た目ではわからないですが、乗り込んでみるすぐに感じるしっかりとした頑丈なボディー。
多くの車のベンチマークと言われるように、誰もが認める走行性能。
また、コンパクトなので取り回しに優れ、価格もお手頃となっており、万人に愛される車。
文句なく一押しです。
価格:2,539,000円~
VW パサートTDI
エクステリア、インテリア、乗り味、どれも上質で、もはやプレミアムカーといえる1台。
ディーゼル仕様のTDIは、走行性能、燃費の面でもオススメ!
きっとあなたの所有感を満たしてくれることでしょう。
詳細は1日試乗体験レポートにて!

価格4,229,000円~
VW ティグアン
とにかくカッコいいです。
走行性能も堅実で居室やキャビンの広さも申し分ないです。
レジャー用の荷物を積み込み、思わず遠出したくなる車!
SUVブームもありますので、皆の熱い視線を集めることもできそうです。詳しくはこちらの記事で。

価格:3,636,000円~
3車種どれも捨てがたいですが、
- 走りと価格のコスパを重視するなら間違いなく「ゴルフ」
- 高級志向で落ち着いたおとなの乗り味が好みなら「パサート」
- トレンドを押さえ、走りを楽しみつつ注目を集めたい人は「ティグアン」
といったところでしょうか。
とはいえ、やはり最後は試乗してから自分に合ったモデルを見つけたいですよね。
買取相場より30万円以上高く愛車を売る方法
- ディーラーで下取りしてもらおうと思っている
- 査定出すの面倒だし
- どうせ大した価格つかないでしょ
と何もしないままだと、場合によって数十万円損をすることがあります。

どうせなら、1万円でも高く売りたくないですか??
愛車の本当の価値で価格をつけてもらえたとはいえません。
複数業者に相見積もりをとると適正価格の把握ができる。
また、競わせることで査定額が跳ね上がるということもあります。
ディーラーに行く前に一括見積で愛車の価格を査定しておく事がとても大切です。
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