ボルボXC40が見事イヤーカーを受賞した第39回 日本カーオブザイヤーですが、BMW X2も、高い評価を得て「エモーショナル部門賞」を受賞しました。
両車とも、非常に注目度の高い車ですから、実際にこの2台で「どっちを購入しようか迷っている」という人も多いと思います。
今回は、そんな大人気の2台を徹底比較して、あなたの迷いを解決したいと思います。
ボルボXC40とBMW X2とはどんな車?
ボルボXC40とは

ボルボのSUVの中では1番コンパクトなモデルです。日本の道路環境にマッチしたサイズなので、乗り手を選ばず、また完成度の高い走行性能も人気の要因となっています。
上質なスカンジナビアンデザインや、充実の収納スペースなど、考え抜かれた機能性も特筆で、カーオブザイヤーの受賞も必然といえるでしょう。
BMW X2とは

BMW X2とは、X1とプラットフォームを共有する、Xシリーズで1番コンパクトなSAC(スポーツアクティビティークーペ)です。
先行リリースされている同じSACのX6とX4とはデザインコンセプトが異なっており、ミレニアル世代に向けた、まったく新しい斬新なデザインをしています。
また、実際にX2に試乗しましたが、走行性能も非常に洗練されており、第39回 日本カーオブザイヤーの発表前は、X2がイヤーカーを取るかもしれないぞ!なんて本気で思ったりもしていました。
XC40とX2のサイズの違いは?
寸法 | ボルボXC40 T4 AWD モメンタム | BMW X2 xDrive20i M Sport |
---|---|---|
全長mm | 4,425 | 4,375 |
全幅mm | 1,875 | 1,825 |
全高mm | 1,660 | 1,535 |
ホイールベースmm | 2,700 | 2,670 |
最小回転半径m | 5.7 | 5.1 |
車両重量kg | 1,670 | 1,620 |
X2に対してXC40は、
全長で+50mm
全幅で+50mm
全高で+125mm
ホイールベースで+30mm
となっており、全体的にXC40が大きくなっています。
特徴的なのは、全高の差が125mmもあり、X2の全高が極端に低いことがわかります。ということで、X2のパッケージは、かなりスポーティーな味付けになっていると言えます。
もう一つ特徴的なのが、X2の最小回転半径が脅威の5.1mということ。
ここまで小回りの利くSUVは他に見た事がありません。
因みに日本を代表するコンパクトSUVである、トヨタのCH-R(全長4,360mm×全幅1,795mm×全高1,550mm)の最小回転半径は5.2mですから、それよりも小回りが利くということになります。
日本の道路事情を考えると、非常に嬉しいポイントですね。
ラゲッジスペースの容量は?
XC40のラゲッジスペースの容量は、460L
X2のラゲッジスペースの容量は、470L
ということで、サイズ感の割にX2が頑張ってXC40を上回っています。
これは、パッケージングの考え方の違いかと思いますが、XC40は2列目のクリアランスを広く取ることでラゲッジスペースを少し犠牲にしていますし、X2はその逆の発想となっており、どっちが良いかはまさに使い方によりますね。
エンジンスペックの違い
エンジン | ボルボXC40 T4 AWD モメンタム | BMW X2 xDrive20i M Sport |
---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHCガソリン ターボ | 直列4気筒DOHCガソリン ターボ |
排気量CC | 1,968 | 1,998 |
最高出力kW[ps]/rpm | 140[190]/4,700 | 141[192]/5,000 |
最大トルクNm[kg.m]/rpm | 300[30.6]1,400 | 280[28.6kg]/1,350 |
JC08燃費 | 13.2km/L | 14.6km/L |
エンジンスペックは、どちらも同じ直列4気筒DOHCガソリンターボとなっています。
最高出力は、X2がわずかに勝っており、高回転まで回っていきます。
逆に、最大トルクはXC40が20Nm勝っています。
ただ、X2は、最大トルクをわずか1,350回転から発生させる仕様になっているため、XC40と比べても、まったく遜色はありません。
正直、どちらが良いかは一概には言えませんので、その辺は実際に試乗して確認してみてください。
デザイン特徴
XC40のデザイン特徴
XC40は、同じボルボのSUVシリーズとは一線を画したデザインコンセプトを採用しています。フロントマスクは、イングリッシュブルドッグから着想を得たデザインとなっており、力強さの中にもどこかキュートな趣があります。
また、直線ラインを多く用いたボクシーな外観は非常にスポーティーですが、愛嬌のあるフロントマスクや、カジュアルなツートンカラーがうまく融合しており、唯一無二のアイデンティティーを醸成しています。
改めてボルボのデザイン力の高さを認識させられました。
X2のデザイン特徴
脈々と受け継がれる、デザインコンセプトを踏襲している従来のXシリーズとは違い、X2のデザインは挑戦に満ちており、革新的です。
特に伝統的なキドニーグリルや、ホフマイスター・キンクのデザインも、従来の形状とは違う革新的なものになっており、新たなジャンルを切り開かんとするBMWの強いメッセージを感じます。
BMWの新車に試乗するとき、基本的にはデザインがほとんど先代と同じなので、ビジュアルで心が躍ることはあまりないのですが、ことX2に関しては、その斬新なデザインに、とても心が動かされました。
いかがだったでしょうか。XC40はカジュアルとスポーティーがうまく融合しており、X2はスポーティーに振ったパッケージングになっています。
走行性能はどちらも完成度が高く上質。
デザインは、奇しくも両車、既存のSUVモデルのイメージを壊し、1から再構築するような挑戦的なデザインをしています。
正直、両車とも最高の1台ですから、どちらを選んでもハズレということはありません。
あとは、実際に試乗してみての好みになると思いますので、是非各ディーラーへ足を運んでみてください。
XC40やX2をお得に買うために
【XC40】価格表 グレード | 新車価格 | 中古価格 |
---|---|---|
T4 | 389万円 | データなし |
T4 モメンタム | 439万円 | データなし |
T4 AWD モメンタム | 459万円 | データなし |
T4 AWD Rデザイン | 489万円 | データなし |
T4 AWD インスクリプション | 499万円 | データなし |
T5 AWD Rデザイン | 539万円 | データなし |
T5 AWD インスクリプション | 549万円 | データなし |
※2018年12月時点で中古車価格情報なし
【X2】価格表 グレード | 新車価格 | 中古価格 |
---|---|---|
sDrive18i | 436万円 | – |
sDrive18i M Sport X | 481万円 | 418~458万円 |
xDrive20i | 474万円 | 358~418万円 |
xDrive20i M Sport X | 515万円 | 399~469万円 |
どちらを購入するかの決断は、実際にディーラーへ行って実物を見て、試乗してみることをおすすめしますが、ディーラーに行く前に必ずしたほうがいい準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくことなのですが、それをするのとしないのとでは、車の購入時に30万円以上差が出てくる可能性があるのです。
愛車の価格を把握しないでディーラーに行くと、ディーラーの下取りで愛車を安く買い叩かれてしまい、大損をしてしまう可能性が高いのです。
そうならないように、ディーラーに行く前には必ず自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておきましょう。
愛車がいくらで売れるのかを調べるには、車の一括査定サイトをおすすめします。
車の一括査定は、ネット上で簡単な登録をするだけで、複数の買取り店の中から1番高く買い取ってくれる店を選べる便利なサービスだからです。
愛車が高く売れれば、そのぶんXC40やX2を買いやすくなりますし、いろいろなオプションを付けることもできますからね。
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