試乗をしてから購入を決める!という方も多いと思いますが、ディーラーへ行って普通に試乗すると15分程度の短い試乗になり、納得がいくまで走行性能を確かめることはできませんよね。
意外と知られていないのですが、ディーラー各社で1日車を貸してくれるモニターキャンペーンを実施していることがあります。
今回は「フォルクスワーゲン」の1日試乗を体験させていただいたので、紹介したいと思います。
試乗当日

ディーラーに到着して車を駐車。
外に展示車両があったので、店内に入らず展示車両を見ていると、営業さんがこちらに気づいて「1日試乗のお客様ですね」と声をかけてくれました。
こういう時、お店のかたから声を掛けていただくと本当に助かります。
特に、輸入車のディーラーは敷居が高い感じがして、不安な気持ちが少なからずありますしね。
試乗の前は、よく見る普通のアンケート用紙に必要事項を記入。
(住所、名前、今乗っている車の車種、車検時期、気になっている車、など)
それが終わったら、「では、車の操作を簡単に説明しますのでさっそく行きましょうか」となりました。
営業っぽい質問やトークをまったくされなかったので、少々ビックリでしたね。
車の返却時間は、店舗の営業時間が19時までなので、なるべくそれまでには返却くださいとのこと。
最悪、営業時間が終了しても、
「誰かしら残業しているはずなので、多少オーバーしても問題ないですよ」とまで言っていただき、なんだか友達に車を借りるみたいな感覚になりました。
そしてなんと、燃料の給油も不要。
これもまた驚きましたね。
なんたるホスピタリティでしょう!
試乗車「パサートTDIハイライン」スペック

ボディサイズ:全長4,775mm×全幅1,830mm×全高1,510mm
ホイールベース:2,790mm
車重:1,630kg
駆動方式:FF
エンジン:2リッター直4ディーゼル
トランスミッション:6段AT
最高出力:190ps(140kW)/3500ー4000rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1900ー3300rpm
燃費:20.6km/L(JC08モード)
試乗レポート(エクステリア)
まず外観は、ヘッドライトと水平基調のグリルが直線でつながった特徴的な顔立ちで、非常にカッコいいです。
どうしても作り込みすぎてしまう傾向にある日本車とは違い、本当にシンプルなデザインですので、物足りない人は物足りないのかもしれません。
個人的には本当に好みで、フロントフェイスのカッコよさはもちろん、サイドのキャラクターラインは、伸びやかで美しく、妥協なく鋭くプレスされたエッジは、もはやプレミアムカーとよべる仕上げになっています。
非常にシンプルなつくりにもかかわらず、ここまで人を魅了するデザインは、フォルクスワーゲンの真骨頂といえますね。
試乗レポート(インテリア)

内装は、非常に質感が高く、兄弟車のアウディにも引けを取らない仕上がりになっています。

スイッチ類はシンプルな配置で機能的。
試乗開始から1時間くらい経過した時点で、使いこなせている感覚にさせてくれました。

1つだけ残念だったのは、ドライブモードを変更するスイッチがシフトノブの左側についており、運転席からは押しづらいと感じたところですね。
シートは、おしりを乗せてすぐに感じる座りの良さ。
VWのシートはもともと評価が高いですが、人間工学を徹底的に研究したというパサートのシートも秀逸。
あえて固めに設定されたシートは、体圧をしっかりと分散してくれるので長時間のドライブでも疲れづらいというのを実感できました。
そしてなんと、試乗車の運転席には、マッサージ機能もついており、本当に疲れ知らずの快適なドライブができました。
ハイラインとRラインには標準装備されている機能だそうです。完全にプレミアムカーですね。
ちなみに、ディーラーで用意してくれたチャイルドシートがこちら。

結構年季の入ったシンプルなつくりのもの。

息子、おとなしく座ってくれてました。
走行性能について
まず、ディーゼルの音について。
試乗前のネットの評判では、「そこそこ音がはっきりしていて気になる」という意見が多かったのですが、はたしてどうでしょう。
確かに音は伝わってきますが、まったく気にならないレベルに抑えられているという印象でした。
ラジオや音楽をかけると、エンジンの音は全然わからなくなります。
もしかしたら、BMWのX3 20dと変わらないか、それより静かかもしれないとさえ感じましたね。
静粛性がこのレベルにまで達していたら、ディーゼルの人気がでるのもうなずけます。
そして、一般道から高速道路へ。
ディーラーの担当さんがいないので、遠慮せずに合流でしっかりとアクセルを踏み込んでみます。
すると、圧倒的なトルクで背中を強力に押されます。
なんという心地の良いGでしょうか!
今、国産のミニバンに乗っているので、段違いの加速性能に圧倒されました。
高速走行中は、小刻みなハンドル修正も無く真っ直ぐ走ってくれますし、
カーブでは、しっかりとトラクションの掛かった走りで車体が安定しており、本当に気持ちよくハンドルを握っていられました。
そして、なんといっても、相変わらずのステアリングフィールの良さ!
VWやアウディの、ハンドルに羽がついているかのような軽快なステアリングフィールが最高に好きです。
乗った瞬間に「これこれ」と思わずニヤついてしまいました。
高速道路と一般道を、私と妻で代わるがわる運転し、思う存分にパサートTDIの性能を堪能することができました。
通常の試乗だと高速道路の走行もなかなかできませんので、
1日試乗を実施しているVWは本当に最高ですね!
総合的にみて、「パサートTDI」は立派なプレミアムカーであることが確認できました。
車両返却
1日試乗を満喫して、夕方ディーラーへ到着。
受付の女性に鍵を渡すと、預かってもらっていたマイカーのカギを返してくれて終了。
なんと、最後の最後まで営業らしい営業を受けずに終了しました。
翌日にディーラーから携帯に電話が入っていましたが、仕事中で出られず。その後の後追い連絡もありませんでした。
申し込み方法

ネットで「1日試乗」と検索し、ディーラーの申し込みフォームから必要事項を入力することで、お手続きができます。
通常の試乗申し込みとまったく同じ流れですね。短時間でサクサク予約ができてしまいます。
最寄りのディーラーである事が条件となり、遠い場合は断られてしまうことがあるようですね。
また、実際に試乗できる車は、ディーラーによって違いますので、自分が気になっている車種が必ずしもあるとは限りません。
自分も、本当はパサートバリアントTDIが気になっていたのですが、近隣のディーラーにはセダンタイプしかなかったので、バリアントには乗れませんでした。
スタッフの柔軟な対応

試乗申し込み時、注意事項を確認していると、気になる文言を発見。
チャイルドシートのご用意はありません。使用希望の場合はご自身で用意してください
まさに自分はチャイルドシートが必要。
今使っているチャイルドシートはとても古いもので、とてもじゃないですが乗せ換えて使えるようなしろものではなかったのです。
少し落胆しましたが、もしかしたらと、一縷の望みをかけて、直接店舗に電話で相談してみることに。
対応してくれた受付の女性は、とても丁寧で印象の良いかたでした。
さっそくチャイルドシートの件を相談してみると、やはりはじめは「用意できない」との回答でしたが、少し思案した後「少々お待ちください」と保留に。
おそらく上司の方に相談してくれたのだと思うのですが、
チャイルドシートを用意していただけることとなりました!!
また、試乗予約についても「この電話で承ります」と、受け付けていただき、
面倒なネットの入力も省略できました。
今回申し込みしたのは「フォルクスワーゲン千葉北」
柔軟な対応をしていただき本当に感謝です。
パサートTDIをお得に買うために
パサートTDI、ディーゼルでエコなだけでなく顔もカッコいい、贅沢な1台でした。
「輸入車のディーラーは、敷居が高く感じてなんとなく入りづらい」なんて思っているあなた。
実際に行ってみると、今までの考えがガラッと変わると思いますので、是非、お近くのVWディーラーへ行ってみてくださいね。
ただ、ここで一つご注意!
ディーラーに行く前に必ずしておくべき準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくこと。
それをするのとしないのとでは、車の購入時に30万円以上差が出てくる可能性があるのです。
愛車の価格を把握しないでディーラーに行くと、ディーラーの下取りで愛車を安く買い叩かれてしまい、大損をしてしまう可能性が高いのです。
そうならないように、ディーラーに行く前には必ず自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておきましょう。
愛車がいくらで売れるのかを調べるには、車の一括査定サイトをおすすめします。
車の一括査定は、ネット上で簡単な登録をするだけで、複数の買取り店の中から1番高く買い取ってくれる店を選べる便利なサービスだからです。
愛車が高く売れれば、そのぶんフォルクスワーゲンパサートTDIを買いやすくなりますし、いろいろなオプションを付けることもできますからね。
コメント