VWゴルフトゥーランとは、2003年に「ゴルフ」をベースとして開発された7人乗りコンパクトミニバンです。
2016年に最新プラットフォーム「MQB」を採用した2代目が登場しましたが、残念ながら存在が地味で、これまであまりフィーチャーされてきませんでした。
そんなゴルフトゥーランですが、2018年の10月にパワートレインにTDI(2.0ℓディーゼルターボ)が追加されたことで、にわかに注目を集めています。
ということで、今まで半分埋もれていたような存在の「ゴルフトゥーランTSI」とは、いったいどんな車なのでしょうか。
今回は「ゴルフトゥーランTSI」を一般道と高速道路で試乗してきましたので、独自の視点からレポートしていきます。
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無煙プレミアム(ハイオク)を燃料とする、「1.4L TSIエンジン」のパワートレインを採用しており、ターボチャージャーの搭載により5,000~6,000rpmで最大出力150ps、1,500~3,500rpmで最大トルク250Nmを発生。
とても1.4Lとは思えない、驚きのパフォーマンスを発揮します。
また、JC08モード燃費は18.5km/Lと優れた燃費性能も有しています。
ミニバンとしての機能
ゴルフトゥーランのサイズは、全長4,535mm×全幅1,830mm×全高1,670mm。
トヨタの「シエンタ」と「ヴォクシー」の中間くらいの大きさとなっています。
ということで、外観はあまり大きくないので、3列目がちゃんと使えるのか心配になりますが、なかなかどうして、これが意外なほど広いのです。
2列目シートを少し前にスライドすれば3列目の膝前にスペースが確保されて、身長170cmの私は、じゅうぶん使えるなと感じました。
また、2列目シートは3席独立になっている点もうれしいポイントです。
気を遣わずにしっかり3人が座れる2列目シートは日本車ではあまり見ることができません。
さらに、2列目3列目のそれぞれ、合計5席全てにISOFIX(アイソフィックス)対応のチャイルドシートが設置可能になっています。
実は3列目がISOFIX対応になっている車はほとんどなく、あっても「アウディQ7」のような全長が5,000mmを超えるような大型車くらいなのです。
それだけゴルフトゥーランの室内空間は考え抜かれたパッケージになっているということですね。
試乗レポート 一般道
運転席に座ってまず感じるのは、座り心地がいいなという点です。
VWのシートはもともと定評がありますが、あえて固めに設定されているシートは、体圧をしっかりと分散させるよう計算されており、長時間のドライブでも疲れづらい特徴があります。
エンジンをかけて走り出すと、その静粛性に驚かされます。
音が静かというだけでなく、ハンドルやアクセルペダル、またシートから伝わる微振動もほとんどないので、「耳だけでなく体全体で静粛性を感じる」というような感覚でした。
ここまで静粛性を敏感に感じたのは、直前にディーゼル車を試乗したせいもあるのかもしれませんが、とにかく驚きでした。
また、車体の動きだしが非常に滑らかで、アスファルトではなくコンクリートの上を走っているようにスゥーっと走りだします。
足まわりもしなやかでノンストレス。
路面状況の悪い道路でもストローク豊かなダンパーが軽快に入力をいなしていきます。
ステアリングフィールは、安定のVW品質。
いろいろと試乗していますが、VWとアウディーのステアリングフィールは最上級ですね。
加速性能は、1.4Lとは思えないほどの驚くべきパフォーマンスです。
比べると、三菱の「エクリプスクロス」が、ほとんど同じエンジンスペックの1.5L直4ターボエンジンを採用していますが、加速のフィーリングはぶっちぎりでトゥーランが勝っており、もはやレベルが違います。
全体的に「ティグアン」の乗り心地に非常に似ているな、というのが率直な感想でした。
それにしても、ミニバンなのに、乗り心地がSUVのティグアンに非常に似ているって、本当にすごいですよね。
試乗レポート 高速道路
やはり一般道だけでは車の本当の良さはわかりません。
特にアウトバーンを想定してつくられているドイツ車は、高速走行時にこそ真価を発揮しますからね。
ということで、今回も高速道路も試乗させてもらいました。
高速道路の入り口から料金ゲートまでの、ちょっとしたワインディングでは、少し強めのロールを感じました。
合流の際に、しっかりとアクセルを踏み込んで、レスポンスを確認すると、なかなかの力強さを感じることができました。
エンジンスペックが1.4Lであることを考えると、じゅうぶん立派なパワーと言えますが、欲を言えばもう少しダイレクトに加速してく力強さが欲しいなと感じました。
直進の安定性は特筆もの。やはりドイツ車の真骨頂は高速走行にあるのだと改めて感じることができました。
ステアリング修正はほとんどなく、どっしりと真っ直ぐに直進していきます。
風切り音もほとんどなく、振動も極端に抑えられているため、高速走行に怖さがまったくありません。
終始快適なクルージングを楽しむことができました。
走りだけ見れば、国産車でトゥーランに勝るミニバンは残念ながら見つからないなと感じてしまいましたね。
フォルクスワーゲンゴルフトゥーランまとめ
- 運転しやすいコンパクトタイプなのに、非常に広い室内空間
- 2列目は3席独立型。3列目もISOFIX対応
- 高級SUVのような乗り味
- 高速道路ではもう少しパワーがほしいところ
- 高速道路での直進安定性は特筆!
VWゴルフトゥーランをお得に買うために
【トゥーラン】 価格表 ※2020年1月時点 | 新車価格 | 中古価格 |
---|---|---|
TSI Trendline | 299万円 | 129~228万円 |
TSI Comfortline | 348万円 | 133~325万円 |
TDI Comfortline | 421万円 | 293~339万円 |
TSI Highline | 434万円 | 167~378万円 |
TSI R-Line | 438万円 | 198~388万円 |
TDI Highline | 454万円 | 318~378万円 |
TDI Premium | 476万円 | 387.0万円 |
ゴルフトゥーランはファミリーにもピッタリの広々&経済的な魅力ある1台でした。
上記の感想はあくまでもわたしの主観にもとづく感想ですので、トゥーランが気になっている人は是非一度ディーラーで試乗をしてみてください。
ただ、ここで一つご注意!
ディーラーに行く前に必ずしなければいけない準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくこと。
それをするのとしないのとでは、車の購入時に30万円以上差が出てくる可能性があるのです。
買取相場価格を把握せずにディーラーに行くと、下取りで愛車を安く買い叩かれてしまい、損をしてしまう可能性が高いのです。
そうならないように、ディーラーに行く前には必ず自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておきましょう。
愛車がいくらで売れるのかを調べるには、車の一括査定サイトをおすすめします。
車の一括査定は、ネット上で簡単な登録をするだけで、複数の買取り店の中から1番高く買い取ってくれる店を選べる便利なサービスだからです。
愛車が高く売れれば、そのぶんゴルフトゥーランを買いやすくなりますし、いろいろなオプションを付けることもできますからね。
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