2003年に「ゴルフ」をベースとして開発された7人乗りコンパクトミニバンの「ゴルフトゥーラン」。
発売当初から、ゴルフの乗り心地が味わえるミニバンとして高評価でしたが、「ミニバン」というカテゴリーの登録台数においては、国産ミニバンの後塵を拝するかたちとなっていました。
そんなトゥーランに、2018年の10月、ディーゼルモデルのTDIが追加され、にわかに注目を集めています。
国内では希少なディーゼルモデルのミニバンの実力は、どうなのでしょうか。
今回は「ゴルフトゥーランTDI」を一般道と高速道路で試乗してきましたので、独自の視点からレポートしていきます。
【無料】まずは愛車の最高額をチェックしてみるゴルフトゥーランTDIとは
ディーゼルを燃料とする「ターボチャージャー付き2.0LTDIエンジン」のパワートレインを採用しており、最高出力150psと、わずか1,750回転で最大トルク340Nmを発揮する、他に類を見ないほどパワフルなミニバンです。
また、JC08モード燃費は19.3km/Lと、驚きの燃費性能も有しています。
※ゴルフトゥーランのミニバンとしての機能は↓の記事を参照ください
試乗レポート 一般道
運転席に座った瞬間に「良いシートだなー」とわかるあたりが、さすがVW。
もともと座り心地を化学してシートを作っているだけに、長時間のドライブでも疲れづらそうな印象です。
シートにティグアンやパサートにはあったマッサージ機能のオプションがないのが残念です。
エンジンをかけると、アイドリング状態のときは静粛性は保たれているように感じましたが、走り出した瞬間にエンジンの音をはっきりと感じます。
また、ステアリングからも振動が手に伝わってくるので、気になる人は気になると思います。
検討している人は必ず試乗してください。
このあたりをマツダのディーゼルくらいに抑えてくれると言う事ないんですけどね。
車体の振動があるため、走り出しの滑らかさにも影響しているように感じました。
TSI(ガソリン)モデルは本当にスムースに、滑るように動きだしましたからね。
ある程度スピードに乗ってくると、振動や音が静かになりまったく違う表情になってきます。
乗り心地は上質で、VWの持ち味でもある、しなやかな足まわりなのに、フラットな感覚がとても気持ち良いです。
結構路面状況が悪い道を走りましたが、入力の「ゴツゴツ」を「コツコツ」レベルまで抑え、悪路の印象を最大限やわらげてくれます。
同じ道を後席でも試しましたが、マルチリンクのリアサスの恩恵なのか、やはり前列同様に不快感は極限まで抑えられていました。
備え付けのテーブルを出してみましたが、空間は広々。ちゃんと有効活用できそうな装備です。
国産ミニバンのほとんどが、2列目、3列目の乗り心地が課題となっていますから、この快適な乗り心地は、ドイツ生まれのミニバンの面目躍如と言ったところでしょうか。
ステアリングフィールは、相変わらず最高の一言!ここまで一体感の感じられるステアリングフィールはなかなかありません。
次に、肝心の加速性能ですが、ティグアンTDIを試乗したときよりはだいぶ良く感じました。
これはきっと「個体の差」ということなのだと思います。
ですが、やはりトルクの立ち上がりが一拍遅れてくる感覚がありました。
デュアルクラッチなので、ギアを守る為に急速な立ち上がりをあえて抑えているのかもしれませんが、車速がスムーズに立ち上がっていかないんですよね。
なんでなのかわかりませんが、とにかく1速、2速はもたつきますので、立ち上がりのスカッとする加速は、あまり期待しないほうがいいかもしれません。
ただ、0-100km/hのタイムを競うわけではありませんし、普通に乗るうえではまったく気にならないと思いますので、そこまでの問題ではないでしょう。
トゥーラン試乗レポート@高速道路
ドイツ車で、ディーゼルモデルの車ですから、一般道だけの試乗では真の力はわかりません。
ということで、今回も高速道路を走りましたのでレポートします。
高速道路の入り口から料金ゲートまでの、ちょっとしたワインディングでは、少し強めのロールを感じました。
合流の際にアクセルを踏んでみます。
だいぶコツを掴んできたのですが、いきなりアクセルを強めに踏み込むと、うまく加速していかないので、初めはジワリとアクセルを踏んでいき、一拍おいて力を込めていきます。
するとある一定の速度域から一気にトルクが立ち上がっていき、これぞ「ディーゼル」という加速を味わえます。
追越し車線でも同じように加速を試してみます。
ある程度の速度域からのアクセルの踏み増しでしたが、もう一段階抜けるような加速を見せてくれました。
そして驚いたのは、高速道路のクルージングは、TSI(ガソリン)よりも静かなのです。
エンジンの特性で、高速域ではディーゼルのほうがガソリンよりも静かなんですね。
ミニバンで高速道路を走ったことがある人ならわかると思いますが、ミニバンは高速走行がそもそも苦手です。
スライドドアを備えることでボディー剛性が損なわれ、振動も大きいですし、ハンドルも取られます。
また、全高が高い為、風の影響を受けやすくフラフラしてしまうのです。
そこへきて、このゴルフトゥーランの直進安定性は神がかっているとさえ言えます。
VWゴルフトゥーランをお得に買うために
【トゥーラン】 グレード | 新車価格 |
---|---|
TSI トレンドライン AT | 284.9万円 |
TSI コンフォートライン AT | 329.4万円 |
TSI ハイライン AT | 387.9万円 |
TSI Rライン AT | 393.9万円 |
TSI コンフォートライン テック エディション2 AT | 386.5万円 |
TDI コンフォートライン ディーゼルターボ AT | 369.9万円 |
TDI ハイライン ディーゼルターボ AT | 407.9万円 |
ゴルフトゥーランTDIはファミリーにもピッタリの広々&経済的な非常に魅力あるおすすめの1台でした。
上記の感想はあくまでもわたしの主観にもとづく感想ですので、トゥーランが気になっている人は是非一度ディーラーで試乗をしてみてください。
ただ、ここで一つご注意!
ディーラーに行く前に必ずしなければいけない準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくことなのですが、それをするのとしないのとでは、車の購入時に30万円以上差が出てくる可能性があるのです。
愛車の価格を把握しないでディーラーに行くと、ディーラーの下取りで愛車を安く買い叩かれてしまい、大損をしてしまう可能性が高いのです。
そうならないように、ディーラーに行く前には必ず自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておきましょう。
愛車がいくらで売れるのかを調べるには、車の一括査定サイトをおすすめします。
車の一括査定は、ネット上で簡単な登録をするだけで、複数の買取り店の中から1番高く買い取ってくれる店を選べる便利なサービスだからです。
愛車が高く売れれば、そのぶんゴルフトゥーランを買いやすくなりますし、いろいろなオプションを付けることもできますからね。
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