2004年に初代X3が発売されてから2回目のフルモデルチェンジを経て、
2017年10月に3代目X3が日本で販売開始されました。
今回、新型X3 20dに試乗させてもらいましたので、「SUVへ買い替えるならこの1台」のオススメ車種として、新型X3を紹介したいと思います。
ラインナップ
日本に展開されるラインナップは今のところ、ガソリンタイプ・ディーゼルタイプの2種のみ。
それぞれに3つのグレード設定があり、全6車種のラインナップとなっています。
X3 xDrive20i | スタンダード | 6,390,000円 |
---|---|---|
xLine | 6,840,000円 | |
Mスポーツ | 6,870,000円 | |
X3 xDrive20d | スタンダード | 6,620,000円 |
xLine | 7,070,000円 | |
Mスポーツ | 7,100,000円 |
狙い目中古X3の記事はこちら↓
エンジンスペック
◆xDrive20i(ガソリン)
2.0L 直列4気筒ガソリンターボ
最高出力:184ps/5,000rpm
最大トルク:290Nm/1,350-4,600rpm
2.0L 直列4気筒ディーゼルターボ
最高出力:190ps/4,000rps
最大トルク:400Nm/1,750-2,500rpm
ディーゼルエンジンのパワーは特筆!
400Nmという強大なトルクをわずか1,750回転から発生させるので、気持ちのいい加速を見せてくれます。
また、ディーゼルモデルの場合、燃費もJC08モード17.0km/Lと、非常に優秀。
その点を踏まえると、やはりxDrive20dがオススメでしょう。
ディーラーの方によると、やはりディーゼルモデルが断然人気とのことでした。
エクステリア
同じDセグメントSUVの中で直接ライバルになる「アウディQ5」「ボルボXC60」も、
X3とほぼ同時にフルモデルチェンジを終え、
各社ぱっと見て、「だいぶかっこよくなったなあ」
と感じるようにエクステリアを大幅に変更してきました。
一方、X3はというと、
キドニーグリルが大きくなったり、ヘッドライトがグリルから離れたりと、
ちょっとした変更はあったものの、正直あまり変わり映えしません。
ネット上の動画で、X3の2代目のF25と3代目のG01を半分に割ってくっつけて比較している動画を見ると変化の乏しさが確認できます。
「それがBMWっぽくて良い」という見方もできますし、
車あるあるですが、フルモデルチェンジをすると、「前のモデルのほうがぜんぜん良かった」なんてことが多々ありますので、
外見はコンサバティブに作ったほうが間違いないのかもしれません。
X3おすすめカラーの記事はこちら↓
インテリア
※画像お借りしています
インテリアは、かなりラクジュアリーな仕上がりになっています。
前モデルは、「外見や走りは最高だけど、内装がな」なんていう声をよく聞きましたが、今回はしっかりと作り込んでいる感じがします。
インパネ周り、内装、コックピット、シート、すべてが前モデルより質感アップしています。
また、
- 各種ボタンスイッチをメッキ仕上げに
- ナビのディスプレイがエアコンの吹き出し口の上に張り出す配置(トレンド)
- メーターがバーチャルに
大きな変更点はないものの、細かなところを作り込むことにより、まったく違うものに仕上げた感じですね。運転席に乗って、ハンドルを握ると、うっとりして思わずため息が漏れてしまいます。
今回試すことができませんでしたが、
スマホのワイヤレス充電機能や、ディスプレイに手を触れなくても、ジェスチャーで画面を操作する、BMWジェスチャーコントロールという先進機能をオプションで付けられます。
ついこの間、タッチパネルに感動していたばかりのような気がしますが、もはやタッチすらいらないなんて、時代の変化が速すぎて本当に驚かされるばかりです。
試乗
まずは、運転席に座った瞬間に、高級車に乗っているのだという高揚感に包まれました。それだけ、今回のモデルチェンジでインテリアの質感が向上しているということですね。
路上に出て、アクセルを踏みこむと、8速ATのトランスミッションが極めて滑らかにギアをつないでいき、「スッ」と走り始め、気持ちよくスムースに加速していきます。
思わず、

おぉ!
と声が漏れてしまうほど。
ただ、ディーゼルのエンジン音は、抑えられてはいるものの、わりとはっきりわかります。
このへんは、好みの問題かなと思いました。
静かに、ゆったりと乗りたいという方には、もしかしたら好まれないかもしれません。
個人的にはこれくらいのエンジンフィールがあったほうが好みですね。
※まったく違う感想の後日談あり
そして、先代にも備わっているドライブモードを変更してみます。
ECO PROモードは燃費向上モードで、マルチ・ディスプレイ・メーターの色がブルーに変わり、視覚的にもエコっぽくなります。
ディスプレイ上に回生エネルギーの状態を映し出すことができたり、あと、下り坂などでアクセルから足を離すと、ギアの状態がニュートラルになり、エンジンブレーキをあえてかからないようにして、惰性で走行して燃費を稼ぐ状態になるとのことです。
ちなみにこのモードにすると、アクセルを踏んだときに、発進が少しもっさりするような感じを受けますが、慣れてくれば全然気にならないなと思いました。
次にSPORTモードにしてみます。
こんどはメーターの色が赤く変わります。
センターディスプレイには、アクセルを踏んだときに、どれくらい馬力が出ているか、また、トルクがどれくらい出ているかを示すメーターを表示することができて、非常に面白いと思いました。
そして、アクセルを踏み込むとビックリ!
アクセルレスポンスが非常にクイックになり、踏んだ瞬間に「グイン!」と加速していきます。
ステアリングも引き締まり、重めでクイックな反応に変化。これぞBMWの真骨頂という走りで、とても楽しく走れます。
ECO PROモードの走りと比べると、とても同じ車両とは思えない変容ぶりに本当に驚きました。
こんな車が家にあったら、毎日のカーライフがとても楽しくなるだろうなと感じました。
まとめ
今回は短いコースでの試乗だった為、本当の意味での車の性能はまだまだ感じられていないと思います。
専門家の方の乗った感想を見ると、高速走行、ワインディング走行では、アジリティー、スタビリティー、ライントレース性能は、文句のつけようがなく、三拍子揃ったプレミアムカーだとの評価がありました。
SUVへの買い替えを検討中でしたら、是非「BMW X3」を一度試乗してみてください。
BMWのフィロソフィーである、「駆け抜けるよろこび」を体感できると思います。
【X3】価格表 グレード | 新車価格 |
---|---|
xDrive20i | 654万円 |
xDrive20i xLine | 699万円 |
xDrive20i M Sport | 702万円 |
xDrive20d | 679万円 |
xDrive20d xLine | 724万円 |
xDrive20d M Sport | 727万円 |
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