2008年のデビュー以来、160万台を売り上げた世界で大人気のアウディQ5が、
2017年の10月にフルモデルチェンジしました。
先にフルモデルチェンジをはたしたQ7に似たデザインに変更されており、非常にカッコイイですよね。
ボディサイズが少しサイズアップされましたが、重量は60kgの軽量化に成功。
アウディの先進技術もふんだんに装備されており、
「プレミアムSUVの中でも特に最高の1台」と言っても過言ではないでしょう。
そんなアウディQ5ですが、初代のQ5もかなり完成度が高く、実はオススメの1台だったりするのです。
ということで、今回はアウディQ5の新旧を徹底比較したいと思います。
Q5新旧エクステリア比較
ぱっと見は似た顔立ちなのですが、初代(上記写真左)は丸みのある顔立ちでどこか気品のあるデザイン。
二代目(上記写真右)はそれに比べてシャープでキレのある顔立ちで、スポーティーなデザインとなっており、よく見ると新旧で対照的な造作になっているのが非常に面白いです。
キーコンセプトを保ちつつ、良く見ると対照的なデザインを作るあたり、アウディのデザイン力の高さを物語っていますよね。(BMWはどれも結構似ていますからね)
どちらが良いかというのは、完全に個人の好みによるところかと思いますが、
わたくしOTTOは初代のデザインが非常に好きです。なんかエレガントなんですよね。
あの丸みのある先鋭的なデザインは、ミニバンの中のエスティマのように、他とは一線を画す美しさがあるように思います。
Q5新旧インテリア比較
もともとQ5は、初代(左)からインテリアには定評がありましたが、
二代目(右)になりさらに洗練されたデザインになっています。
ネットに落ちている画像を拾ってみると、あきらかに二代目が圧勝というところでしょう。
インテリアに関しては、フルモデルチェンジの際に確実に良くなるポイントの一つですので、いたしかたありません。
ただ、実物を見ると初代もなかなかどうして、「あれ!ぜんぜんカッコいいぞ」となるはずです。
デザイン自体が秀逸なのは言わずもがなですが、夜にスイッチ類が赤く光るさまは本当にカッコイイです。
まあ、二代目はアンビエントライトなんかがあるのでもっとカッコいいんですけどね。
また、二代目から採用された先進装備に、バーチャルコックピットというものがあり、スピードメータをフルデジタル表示してくれます。
ディスプレイ上の情報を、ステアリングに設置されたボタンで切り替え可能で、
スピードメーターとタコメーターを表示する「クラシックビュー」の他に、
「インフォテイメントモード」にすると、ナビゲーションマップを表示してくれたりします。
メーター部分にナビを表示することにより、視線の移動が少なく情報を取得できるので、疲労の軽減につながるようですね。
バーチャルコックピット、本当にすごい装備です。
日本車に搭載される日はいつになるのでしょうか……。
新旧スペック表
サイズ:全長4,630×全幅1,900×全高1,660mm
ホイールベース:2,810mm
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:230ps/5,000-6,000rpm
最大トルク:35.7kgm/1,500-4,500rpm
サイズ:全長4,680×全幅1,900×全高1,665
ホイールベース:2,825mm
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:252ps/5,000-6,000rpm
最大トルク:37.0kgm/1,600-4,500rpm
スペック比較
二代目はサイズアップしているにもかかわらず、重量が60kgも軽量化されています。
また、エンジン性能が向上しており、
初代に比べ22psのパワーアップと、20Nmのトルクアップとなっています。
また、7速Sトロニックのトランスミッション搭載により走行性能も向上しており、
0-100km/hを6.3秒で駆け抜けるスペックとなっています。

もはやSUVの枠を超えた走行性能ですね
安全装備
二代目Q5には、接触の危険性を警告する「アウディプレセンスシティ」
事故の危険が迫ったときに乗員を守る「アウディプレセンスベーシック」
車線逸脱を感知して走行をアシストする「アウディアクティブレーンアシスト」
など、安全装備が充実しています。
初代に関しては、オプションで「レーンアシスト」がついている程度。
日本車含め、今や当たり前に装備されている衝突軽減装置もありません。
そこを充実させるためにフルモデルチェンジをしたという側面もあったでしょうから、致し方ありません。
ちなみに、初代はクルーズコントロールも全車速対応ではないので、どうしても装備に関しては初代が古いと言わざるを得ません。
初代Q5試乗レポート
今まで、数多くの車に試乗してきましたが、
初代Q5に試乗したときの感動は今でも決して忘れられない記憶として残っています。
その日は、午前中に、新しくなったマツダのCX-5に試乗。
その日本車らしからぬ走行性能に驚いていたのですが、
同日午後にQ5を試乗した瞬間、CX-5の評価が「ダルマ落とし」のようにスコンとどこかに飛んでいってしまいました。
正直に言うと、レベルのケタが違います。
乗ってものの数百メートル走っただけで感じる、圧倒的な差!
アクセルを踏んだ瞬間の、車体のクイックな反応。
ステアリングを握っている手にしっかりと伝わる正確な車体の挙動。
自分が、「こう進みたい」「こう曲りたい」という意思に対して、車体が正確にトレースされる感覚が、本当に気持ち良く、
はからずも「人馬一体」を掲げるマツダのお株を奪うような走りでした。
実をいうと、そのときが初めてドイツ車運転だったのですが、
「車がまがるというのはこういうことなんだ」とか、
「車がまっすぐ走るというのはこういうことなんだ」ということを、二十年近く運転してきて初めて知ったような感覚でした。
ディーラーさんのはからいで、高速道路の走行と、クルーズコントロールも体験。
路面に吸い付くようなトラクション。
切れ目なくリニアにギアを繋いでいくトランスミッション。
日本のものとは別物のパワフルなターボエンジン。
羽の生えたかのような軽快なステアリング。
どれを取っても初体験で、言うなれば、真夏の青空の下で飲む炭酸水のような、痺れる爽快感を提供してくれる車でした。
ちなみに、その後いろいろな車に試乗しましたが、このときの感動をしのぐ車にはいまだ出会っていません。
同じドイツ車の競合、BMW X3にも試乗しましたが、
乗り味だけ切り取ると、Q5のほうが断然上だと感じています。(好みがありますので参考まで)
初代Q5はそれだけいい車なのです。
初代のメリット・デメリット
メリットは何と言っても「デザインと走り」そして「価格」でしょう!
二代目がリリースされた後も色あせないデザインは、今後も劣化せず愛されるでしょう。
また、走りは完成度が高く二代目にも引けを取りません。
そして、最大のメリットとなるのは「価格」です。
ネット上では、
2015年式「Q5 TFSI クワトロ Sラインパッケージ」走行距離が1万kmジャストの車両が本体価格335万円で出ています。
走行距離や年式のバーを下げれば、300万円を切る車両はたくさんあります。
この価格で、最上級の走りが約束されていますから、お買い得といえます。
デメリットは先進装備が貧弱なところでしょう。
今では当たり前になっている安全装備も、めぼしいものはありませんし、クルーズコントロールは全車速ではありません。
ただ、電動パーキングやオートホールドは付いていますので、最低限はクリアというところ。
クルコンは基本的に高速道路だけの使用でしょうし、渋滞中もオートホールドがあれば、運転疲れはだいぶ緩和されるはず。
と考えれば、必ずしもクルコンは全車速でなくてもいいという考え方もできると思います。
二代目のメリット・デメリット
メリットは何と言っても「先進装備」「走り全般」です。
1エディションには「トラフィックジャムアシスト」がついていないですが、2017年の12月以降のモデルには「トラフィックジャムアシスト」が標準でついています。
これがついていることにより、クルコンも前車追従の機能に加え、緩いカーブであればステアリング操作もアシストしてくれるようになります。
その他にもバーチャルコックピット・MMIタッチ・エアサス・安全支援装備など、
先進装備に関してはぬかりがありません。
また、「走り」についても、最新プラットフォームの「MLB Evo」の採用により、強化されています。
デメリットはずばり「価格」!
Q5 2.0 TFSI Quattro新車価格657万円。
ここにオプションを少し追加するだけで700万円は超えてきます。
なかなか手を出すには勇気のいる価格になっているところが最大のデメリットでしょう。
まとめ
初代は先進装備はないものの、最高の走り(OTTO的にはBMのX3以上)で低価格。
オススメ新古車はなんと350万円。
二代目は、充実の先進装備で非の打ち所がない走り。
新古車でも550万円から(新車は650万円+α)。
何を重要と考えるかで選ぶ車両は変わってくると思いますが、悩ましいですよね。
初代Q5か、二代目Q5か、価格面で検討中のあなた。まずは今自分が乗っている車がいくらで売れるのか確認してみることをおすすめします。
その金額によって選ぶ車も変わってくると思いますよ^^
◆愛車を高く売る方法はこちらの記事に!

買取相場より30万円以上高く愛車を売る方法
- ディーラーで下取りしてもらおうと思っている
- 査定出すの面倒だし
- どうせ大した価格つかないでしょ
と何もしないままだと、場合によって数十万円損をすることがあります。

どうせなら、1万円でも高く売りたくないですか??
愛車の本当の価値で価格をつけてもらえたとはいえません。
複数業者に相見積もりをとると適正価格の把握ができる。
また、競わせることで査定額が跳ね上がるということもあります。
ディーラーに行く前に一括見積で愛車の価格を査定しておく事がとても大切です。
スマホで簡単にわかる。カンタン無料一括査定で賢く情報収集しておきましょう。
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