ランドローバーと言えば、SUV車を専門とするイギリスの自動車メーカーで、言わずと知れたキングオブSUVメーカーです。
昨今のSUVブームで、各自動車メーカーがこぞってSUVの開発をし、次々と新型車を世に送り出していますが、レンジローバーを超えるSUVは、いまなお存在しないというのが多くの自動車ジャーナリストの共通認識となっています。
今回は、そんなランドローバー社のエントリーSUVである、「ディスカバリースポーツ」に試乗してきましたので、詳細をレポートしていきたいと思います。
ディスカバリースポーツとは
フリーランダー2の後継車として2014年に発表されたモデルで、「イヴォーク」と設計を共有するコンパクトSUVです。
サイズは、全長4,610mm 全幅1,895m 全高1,725mmとなっており、コンパクトと言えど、全幅がかなりワイドです。
また他のSUVと比べても全高が高めなので、全体的に車体が大きく見えます。
コンパクトSUVながら、3列シートをオプションで付けられる点は嬉しいポイントで、エマージェンシー的な扱いにはなるものの、小さいお子様がいるようなファミリーユースには重宝しそうな装備です。
また、ラゲッジスペースも想像を超えた容量になっており、シートが5人乗りの状態でのラゲッジスペース容量は、驚きの981Lとなっています。
全長4,720mm、全幅1,890mm、全高1,675mmと、1回り大きいサイズのBMW X3のラゲッジスペース容量は550Lですから、ディスカバリースポーツのラゲッジ容量がいかに広大かがわかります。
このように、ディスカバリースポーツの車内空間は、非常に考え抜かれたパッケージになっているため、ミニバンからの乗り換えを検討しているファミリーユースをしっかりと許容できてしまいます。
実は我が家も、ミニバンからSUVへの買い替えを検討しているものの、なかなか3列目シートを備えたイイ感じのSUVと出会えず、どうしたものかと途方に暮れていた折の、ディスカバリースポーツとの出会いだったので、思いもよらずディスカバリースポーツが買い替え候補の上位にランクインしたのでした。
これで、走りが申し分なければ最高なのですが、果たしてどうでしょうか。

ランドローバーディスカバリースポーツ試乗
今回は2.0L TD4(ディーゼル)と、2.0L Si4(ガソリン)をそれぞれ試乗させてもらいましたので、詳細をレポートしたいと思います。
運転席に座って感じるのはシートの気持ちよさです。程よく柔らかくとてもリラックスできるシートですね。
ランドローバー伝統の「コマンドドライビングポジション」はしっかりと受け継がれており、高いアイポイントから前方を見据えると、視界が良好でとても運転しやすい印象です。
まずはディーゼルモデルを試乗しましたが、気になったのは音と振動です。
低速時とアイドリング時にはっきりとエンジン音と振動を感じました。試乗コースが悪かったのか、ディーラーを出てすぐに渋滞スポットに突入するコースだった為、頻繁に停車と発進を繰り返しました。そういう状況下ではディーゼルはやはり不利ですね。
あと、オートホールド機能が付いていないのも個人的にはマイナスでした。ジャガーF Paceにも付いてなかったので、ランドローバーとジャガーはそもそもオートホールドを付けない意向なのかもしれません。
渋滞を抜けて国道に出るとようやく本領を発揮。
加速は申し分なく、ともすれば「ドカン」と行ってしまうような溢れるトルクを感じます。そして、スピードが時速40kmくらいになると、もうエンジン音は聞こえなくなり、低速時とは一転して優雅に滑るように走っていきます。
足まわりはドイツ車と比べると、柔らかくしなやか。エントリーモデルとは思えないような上質な乗り心地に感動し、ランドローバーが長年培ってきた技術に思いを馳せてしまいました。
ステアリングフィールは、低速時には軽やかになり、スピードが乗ってくると、どっしりと重厚になります。そういうロジカルなステアリングフィールは、ドライバーに車の状態を差異なくダイレクトに伝えてくれるため、非常に安心感を覚えます。
また、ステアリングのレスポンスはクイックで、しなやかな足まわりと絶妙に絡み合い、気持ちの良いドライビングフィールを生み出します。
誰かが、この感じを「ヌメヌメ」と表現しており、当時はよくわかりませんでしたが、今回の試乗で腹落ちしました。
2列目の乗り心地も最高でした。
スペースはかなり広く、シートにはリクライニングも付いているため、長時間のドライブでもゆったりとのることができるでしょう。
続いてガソリン車に試乗。すぐに気づくのが静粛性です。
ディーゼルモデルとはまったく印象が違い、低速時やアイドリング時の音がほとんど気にならないので、何段階か上のモデルに乗っているような錯覚を覚えました。
また加速も申し分なく、ガソリンモデルはディーゼルモデルよりも30万円ほど安くなっているので、わたしはガソリンモデルで十分だな、という感想を持ちました。
「ディスカバリー スポーツ」をお得に買うために
【ディスカバリースポーツ】価格表 主要グレード | 新車価格 |
---|---|
PURE | 443万円 |
PURE(ディーゼル) | 473万円 |
SE | 513万円 |
SE(ディーゼル) | 543万円 |
HSE | 613万円 |
HSE(ディーゼル) | 643万円 |
HSE LUXURY | 733万円 |
HSE LUXURY(ディーゼル) | 763万円 |
いかがだったでしょうか、キングオブSUVメーカーのランドローバーが放つ、最強のコンパクトSUV「ディスカバリースポーツ」。ぜひ一度試乗してみてください。
試乗に行く前に1つご注意。
ディーラーに行く前に必ずしなければいけない準備があります。
それは、自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておくことなのですが、それをするのとしないのとでは、車の購入時に30万円以上差が出てくる可能性があるのです。
愛車の価格を把握しないでディーラーに行くと、ディーラーの下取りで愛車を安く買い叩かれてしまい、大損をしてしまう可能性が高いのです。
そうならないように、ディーラーに行く前には必ず自分の愛車がいくらで売れるのかを調べておきましょう。
愛車がいくらで売れるのかを調べるには、車の一括査定サイトをおすすめします。
車の一括査定は、ネット上で簡単な登録をするだけで、複数の買取り店の中から1番高く買い取ってくれる店を選べる便利なサービスだからです。
愛車が高く売れれば、そのぶんディスカバリースポーツを買いやすくなりますし、いろいろなオプションを付けることもできますからね。
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