2018年のグッドデザイン賞を受賞し、その完成度の高さから各方面より絶賛の嵐を受けるSUBARUフォレスター!
そんなフォレスターも、一つだけ物足りない点がありました。
それはターボが廃止され、アクセルレスポンスが落ちたことによる、走り出しのもっさり感!
せっかく最高の乗り味なのに、いまいち画竜点睛を欠くようなモヤモヤがありました。
そんな唯一の物足りなさを解消すべく、
2018年9月14日にマイルドハイブリット仕様のAdvanceが販売開始されましたが、
実際の乗り心地はどうなのでしょうか?
今回はそんなフォレスターAdvanceを試乗してきましたので、詳細をレポートしていきたいと思います。
フォレスターNAエンジン試乗記録もあります^^
フォレスターAdvanceとは
Advanceとは、「e-BOXER」というSUBARUのハイブリットシステムのパワートレインを採用した、新型フォレスターのグレードの1つのことです。
ハイブリットと言えば、ほとんどが燃費を抑えるために設計されていますが、
SUBARUのe-BOXERは燃費向上が目的ではなく、
エンジンのサポートをして走りを良くするという趣旨で設計されているのが特徴です。
燃費はJC08モードで18.6km/L、WLTCモードで14.0km/Lとなっており、他社のハイブリットモデルの車両と比べるとお世辞にも燃費が良いとは言えません。
Advanceから追加される主な装備
Advanceのみ選べるブラウンの本革シート
ハイブリットモデルのみ選択できるシートというのが、プレミアム感があって良いですよね。
好みにもよると思いますが、わたしはブラックよりブラウンの方が、上質に感じました。
ドライバーモニタリングシステムの搭載
インパネのセンターバイザーに内蔵されたカメラでドライバーの顔を認識し、
ドライバーが運転席に乗り込むと、あらかじめ設定しておいたシートポジションや、ドアミラーの角度を自動的に再現します。
また前回イグニッションをOFF(エンジンをOFF)にした際のマルチファンクションディスプレイ表示や、メーターディスプレイ表示、エアコンの設定までも再現する機能がAdvanceだけに追加されました。
また、このシステムは運転中もドライバーの顔をモニタリングしており、一定時間目を閉じていたり、顔の向きが前方より大きく外れたりするなど、ドライバーに眠気や不注意があると判断した場合、警報音や警告表示で注意を喚起する見守り機能もついています。
正直なところ、この機能だけでもAdvanceを選ぶ理由になりますよね。
試乗レポート
新型フォレスターの運転席に乗り込んでみて改めて感じるのは、ドライバーの視点に立った設計が随所に感じられるところです。
運転席から前方を見るとボンネットがしっかりと視認できる為、車両感覚をバッチリ掴むことができ、安心して運転できます。
Aピラーは細く視界はワイド。(Aピラーは、細くとも強度はしっかりと維持されているとのこと)
ドアミラーもAピラーからギリギリまで後方に配置されているため、斜め前方下の死角がありません。
そして運転席から後方を振り向くと、これまた死角を消すようにピラーの角度が設計されている為、視界はすこぶる良好です。
いろいろなSUVに乗ってきましたが、視認性がここまで優れたSUVは他にありません。
後席の座り心地も最高!
膝まわりのスペースも広く、フォレスターよりも全長の長いBMWのX3よりもゆとりがありました。
リクライニング機能もあるので後席の居住性は抜群で、長時間のドライブにもじゅうぶん対応できるでしょう。
乗車する人の立場に立った、きめ細かい設計は、ボルボの車両を想起させ、とても感動しました。
次に走行性能の確認。
アクセルを踏み、発進してすぐに感じるのは、極上の接地感です。
4輪が地面をしっかりとつかんでいる感覚がはっきりとわかるのですが、この感覚が非常に気持ちよく、上質な走りを演出しています。
実は、いま世に出ている4WDは、燃費の事を考えて通常時はFFで(前輪の2WD走行)、ウェットな路面や坂道など、必要なときだけ4WDになる制御になっていることがほとんどですが、フォレスターの場合はフルタイム4WDの為その恩恵をはっきりと感じることができるのです。
燃費よりも走りの良さを選んだ、SUBARUの車づくりの思想がはっきりと伝わってきて好感が持てます。
乗り心地もフラットで最高!
同乗の営業さんも、試乗コースであえて路面の荒れたコースを走らせるほどフラット感には自信を見せます。
ステアリングフィールも申し分ありません。ハンドリングは軽すぎず重すぎずでちょうど良く、操舵の正確性は抜群でした。
そしてもっとも重要なのが、NAエンジンのモデルで感じた、「かったるい」加速感がハイブリットで改善されているのかという点です。
結果は……、実に最高でした!
アクセルレスポンスは改善され、走りにダイレクト感があり気持ち良かったです。
走りだしのハイブリットのサポート時間は短い為、中速域からの加速の伸びはいまいちに感じるかもしれませんが、ドライブモードをスポーツモードに切り替えるとそれも改善。伸びやかに加速していき、ディーゼル車や、輸入車の直噴ターボのような加速を味わえました。
今回のハイブリットの試乗で、以前のNAエンジンで残ったモヤモヤが吹き飛び、まさに、画竜に仕上げの点睛を打ったような、なんとも晴ればれとした気分になったのでした。
フォレスターAdvanceをお得に買うために
【フォレスター】 価格表 グレード | 新車価格 |
---|---|
2.5 ツーリング 4WD CVT | 280.8万円 |
2.5 プレミアム 4WD CVT | 302.4万円 |
2.5 エックスブレイク 4WD CVT | 291.6万円 |
2.0 アドバンス 4WD CVT | 310万円 |
もし今乗っている車を売って、フォレスターAdvanceに買い替えをお考えなら、車一括査定を活用しましょう。
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車が高く売れれば、そのぶん高いグレードを選択できるようになりますし、高額オプションを付けることもできますからね。
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