今や自動車市場で、押しも押されもせぬカテゴリーに成長したSUV。
その中で最も熱いのはコンパクトSUV市場です。
このセグメントには国産車から輸入車まで、強力なラインナップが多く揃っており、まさに群雄割拠して混迷を極めるといったところです。
今回はそんな人気カテゴリーの中にあって、登録台数が多い人気車種の2台「エクリプスクロス」と「C-HR」を徹底比較していきたいと思います。
エクリプスクロス詳細
スペック
ホイールベース:2,670mm 車両重量:1,550kg
最小回転半径:5.4m
エンジン種類:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1,498cc
最高出力:110[150]/5,500(kW[ps]/rpm)
最大トルク:240[24.5]/2,000~3,500(Nm[kgm]/rpm)
トランスミッション:CVT
駆動方式:4WD/FF
JC08モード燃費:4WD=14.0km/L FF=15.0km/L
先進安全装備(e-Assist)
- 衝突被害軽減ブレーキ 対車両+対歩行者
- 追従式クルーズコントロール 全車速追従
安全運転支援機能
- 前方誤発進抑制
- 後方誤発進抑制
- オートハイビーム
- 車線逸脱警報
エクリプスクロス ラインナップ
パワートレインは1種類:1.5L直4ターボ
- Mグレード FF 253万2600円 4WD 274万8600円
- Gグレード FF 270万6480円 4WD 292万2480円
- G Plus Package FF 287万9280円 4WD 309万5280円
C-HR(HV)詳細
スペック
ホイールベース:2,640mm 車両重量:1,450kg
最小回転半径:5.2m
エンジン種類:直列4気筒DOHC+モーター
総排気量:1,797cc
エンジン最高出力:72[98]/5,200(kW[ps]/rpm)
エンジン最大トルク:142[14.5]/3,600(Nm[kgm]/rpm)
モーター最高出力:53[72]/5,500(kW[ps])
モーター最大トルク:163[16.6]/(Nm[kgm])
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:HVはFF ターボは4WD
JC08モード燃費:30.2km/L(HV)
先進安全装備
- 衝突被害軽減ブレーキ 対車両+対歩行者
- 追従式クルーズコントロール 全車速追従
安全運転支援機能
- オートハイビーム
- 車線逸脱警報
ラインナップ
1.2L直4ターボ
- グレードS-T 4WD 251万6400円
- グレードG-T 4WD 277万5600円
1.8L直4+モーター
- グレードS FF 264万6000円
- グレードG FF 290万5200円
「エクリプスクロス」vs「C-HR」
動力性能
エクリプスクロスは、ターボエンジンがパワフル。
欲を言えばもう少し低回転域のトルクがほしいところですが、同セグメントの中では優秀。
8速CVTもスムーズな加速を見せます。
対してC-HRは、低速でのアクセルレスポンスに優れ、街乗りでは気持ちよく走れると思います。
ただ、エンジンの高回転域の吹け上がりが悪く、登坂車線などは非力さに興ざめするかもしれません。

勝者、エクリプスクロス!
足まわり
エクリプスクロスは、直進安定性、操舵の正確性は平均点以上。
後席の乗り心地をもう少し改善してほしい。
C-HRは、TNGA(トヨタ ニュー グローバル アーキテクチャー)の恩恵なのか、ボディーの剛性感に富み、特に操舵の正確性やコーナリングの安定感が抜群。
ただ、乗り心地は、良いとは言えず、路面状況をダイレクトに伝えてきます。

勝者、C-HR!
運転のしやすさ
エクリプスクロスは、車内は割と広めで視認性もクーペタイプのSUVにしては悪くないです。
特に、リアゲートのウィンドウが2枚のガラスで構成されていて、真後ろの視認性が意外なほど良かったです。
C-HRの車内は、ウィンドウの面積も狭いので、視認性が悪く、サイズのわりに運転しづらいと思う人がいるかもしれません。
スイッチ類の操作はボタン構成がシンプルなので扱いやすくなっています。

勝者、エクリプスクロス!
居住性
エクリプスクロスは居住性が抜群です。
特に2列目の居住性は、1クラス上の車の感覚!
左右独立で9段階のリクライニング機構がついていたり、200mm前後スライド機能もついていて、足元にもゆとりがあります。
またクッションがいいのか座り心地もなかなかGOOD。
難点は、後席ではロードノイズが結構するという点でしょうか。
C-HRは外から見た感じだと居住性が悪く感じますが、乗り込んでみるとなかなかどうして、意外なほど広いくてびっくり。
大きい荷物を積んでアウトドアを楽しもうとすると工夫が必要ですが、少なくとも大人が移動手段として使うぶんには減点のない室内空間です。
そうなってくると、窓が小さいことによる閉塞感がもったいないですね。
居住性を捨ててまでこだわった外観のデザインも、否定的な意見がけっこうあるので、まさに痛し痒しといったところ。
また、2列目の段差の突き上げやロードノイズもけっこうストレスでした。

勝者、エクリプスクロス!
C-HRとエクリプスクロス比較まとめ

勝者、エクリプスクロス!!
エクリプスクロスは全ての面で優等生!!
C-HRの乗りあじも非常に良かったですが、視認性や居住性の面でわずかに劣りました。
お互いモデルチェンジを繰り返し、切磋琢磨して、このカテゴリーを盛り上げていってもらいたいですね。
あなたも是非一度、ディーラーで試乗してみてください。
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